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Meeting

  • シンポジウム「肉やミルクがある暮らしを支えるための科学と生産現場」報告
  • 2019年2月9日 東京大学弥生講堂 
  • 表紙

  • fig01 2月9日(「肉の日」)に東京大学弥生講堂で公開シンポジウム「肉やミルクがある暮らしを支えるための科学と生産現場」を開催いたしました。前日から冷え込み、大雪予報そして実際に降雪があったにも関わらず、32名のSRD会員と60名の一般の方に来場をいただき、大変な盛会となりました。

  • fig02 ゲストスピーカーとして立場が異なる4名からそれぞれ興味深いお話を聴くことができ、つづくパネルディスカッションでも活発な討議を参加者一同が共有できたことは意義深いものでした。新しい試みとしてのシンポジウムを創案され、企画途中の2018年2月に急逝された本学会前理事長の前多敬一郎先生もきっと微笑んでおられるでしょう。
  • シンポジウムの前半では、4人のゲストスピーカーに来ていただき、本学会の主たる活動の場である学究の世界と社会とのつながりについてそれぞれの立場から講演していただきました。
    ご講演の要旨については「講演要旨PDF」をご参照ください。

  • fig03 毎日新聞 科学環境部長の元村有希子さんには消費者視点からという要望にお答えいただき、「現代社会と科学・技術」についてお話しいただきました。
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  • fig04 三重加藤牧場 代表取締役の加藤勝也さんには黒毛和牛の生産者のお立場から「三重加藤牧場の紹介と研究に期待すること」を熱く語っていただきました。
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  • fig05 農業・食品産業技術総合研究機構の上級研究員であり本学会会員の的場理子さんには研究者、なかでも比較的現場に近い技術の開発と普及に携わっている立場から「牛の胚移植とその普及」について現状と展望を説明していただきました。
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  •  岡山理科大学 獣医学部長の吉川泰弘さんには公衆衛生のあり方や行政を含めた広い視野から「食料生産動物の繁殖と食の安全」についてご講演をいただきました。
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  •  ゲストスピーカーには引き続きパネルディスカッションに参加していただきました。公開シンポジウム実行委員の代表の一人である束村博子さんによる司会進行で行われ、一つの話題が次の話題に連鎖するような非常に面白い討論になりました。異なる分野の専門家からあふれ出る言葉の数々を前に、司会の束村さんもさぞかしエネルギーを使われたと思います。
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  • fig11 本シンポジウムにはもう一つの柱となるイベントがあり、それは牛乳の試飲と和牛肉の試食でした。
    牛乳については、殺菌の温度の違いや乳飲料との違いを言い当てる「利きミルク」が催されました。
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  • fig12 一方、試食肉は講演者でもある加藤勝也さんの三重加藤牧場で生産された黒毛和牛の肉が2種類用意され、講演で開示された理論を実際に舌で確かめるというイベントとなりました。

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  •  さらに、当日の参加者にはアンケートに答えていただきました。回答いただいた結果をまとめたものを掲載いたします。
  •  (アンケート結果)
  •  ポジティブな意見が大多数であり、試飲と試食についても大好評をいただき、実行委員一同、安心した次第です。
  •  日本繁殖生物学会として、今回のシンポジウムにおいてご講演者や来場者からいただいたメッセージやご提言などを今後の活動に活かしていく予定です。




  • 公開シンポジウムのご案内
  • 2019年2月9日(土) 13:00〜17:30(12:30〜受付)
    入場無料 対象:どなたでも歓迎 定員:300名(当日先着順)
    場所:東京大学 弥生講堂(東京大学農学部内)
     詳細PDF 講演要旨PDF