第115回東大大会 男女共同参画推進ランチョンセミナー報告
- (後援:一般社団法人男女共同参画学協会連絡会)
- 令和4年12月1日SRD男女共同参画推進委員会
- 昨年度は、コロナウイルス感染症の影響でオンラインでのセミナー開催を行いましたが、今大会では会場とオンラインでのハイブリット開催ができることになりました。例年、本委員会では男女共同参画を多方面から推進する内容で少しずつテーマを変えてセミナーを行ってきましたが、今回は男女共同参画の原点に立ち返り、研究者のライフイベント、育児、キャリアについて経験談や若い世代に向けてのアドバイスをお話しいただくような企画が良いのではと考えました。そこで、“共働き研究者夫婦の育児奮闘記”をテーマに、以下の演者の先生をお迎えしてセミナーを開催しました。
- ・渡辺 雄貴 先生(日本獣医生命科学大学大学院・獣医生命科学研究科・動物生理制御学教室・助教)
- ・池上 花奈 先生(東京大学大学院・理学系研究科・生物科学専攻・日本学術振興会特別研究員PD)
- 渡辺先生と池上先生は、ご夫婦で研究者をされている中で、幼稚園に通うお子さんが1人おり、日々、家事・育児に奮闘しながらも前向きに頑張られている姿勢に会場の参加者はとても感動しました。特に、これまでに結婚、育児など様々なライフイベントの中でどのようにキャリアを積み上げてこられたか、ワークライフバランスを保つ上で心がけていること、仕事と家事・育児をどのように分担しているか、研究支援などの育児支援制度の利用など、実例を交えながら分かりやすくお話しいただきました。
今回、お弁当の提供はなく、昼食休憩後の時間帯でのセミナー開催となりましたが、参加者は対面63名、オンライン60名程で、非常に多くの皆様に参加していただけました。参加者の方々から頂いたアンケート・感想の集計結果から、20代の参加者が4割、学部生・大学院生・ポスドクの方が約半数を占め、特に若い世代の方々に関心を持っていただけたようです。参加者の方々から、「これから社会人になり、妊娠出産を考える身として大変ためになった。」「様々な苦労がある中、前向きに頑張られている姿にとても勇気づけられた。」「若い世代の現状が分かり、管理職として若い研究員へのサポートをどうしていけばよいか考えていく上で参考になった。」等の感想が寄せられ、大変ご好評をいただきました。渡辺先生と池上先生には改めて御礼申し上げます。また、今後も様々な観点から男女共同参画の推進につながるテーマを取り上げてセミナーを開催していきたいと思います。
- (報告者:男女共同参画推進委員 遠藤なつ美)