第107回帯畜大大会 男女共同参画推進ランチョンセミナー報告
- 平成26年8月22日SRD男女共同参画推進委員会
- 第107回日本繁殖生物学会大会(帯畜大大会)では、“「若手研究者の現状と将来ビジョン」~男女共同参画社会におけるリーダ-像~”のテーマで、SRD男女共同参画推進委員会委員の、
- ・山形大学農学部食料生命環境学科・教授
木村直子 先生 - ・名古屋大学農学研究科・教授兼男女共同参画室室長・同担当総長補佐
束村博子 先生 - のお二人から、将来若手研究者が求められるリーダーシップのあり方や、良い研究とキャリアアップのために大切なことなどについて、話題提供を頂きました。若手研究者を多く含む100名を越える参加者で会場が活気づき、短時間ながら盛況に終了できましたことに、心より御礼申し上げます。
- 木村先生からは、日本の女性研究者人口や女性PI比率の動向について、年々微増しているものの世界の中では最低レベルにあり、引き続き女性研究者を育てるための多面的施策が必要であること、一方で増加する女性研究者のアクティビティーや存在感の維持・向上のために、何が必要なのか?若手研究者は、自身のキャリア形成をどのように考えているのか?男女共同参画社会におけるリーダ-像について、今一度考えてみよう。というお話を頂きました。
- 若手研究者の現状と将来ビジョン(木村直子先生)→ PDF, 500 KB
- 束村先生からは、自身が歩んで来られた道から会得した「良い研究とキャリアアップのための極意」について、「人との出会い」、「研究への使命感」、「目的達成のために何を為すべきか(ビジョニング)」、「不思議だな?への思い(特に若い時)」、「楽観的思考」がポイントであることを笑いを交えながら、軽快にご講話頂きました。最後にご紹介されたフランス哲学者アランの言葉、「悲観主義は気分だが、楽観主義は意思である。」は、まさに束村先生のご姿勢を表しているものとうかがえました。
- 若手研究者の現状と将来(束村博子先生)→ PDF, 2.6 MB
- 最後に大ベテランの宇都宮大学農学部・教授の吉澤緑先生より、自身の研究人生や教員人生を振り返ると、さまざまな苦労はあったが、常に白鳥であり続けようと努力してきた。水辺で優雅に戯れる美しい白鳥は、実は水面下では激しく足をばたばたさせることで浮いていられる。時には見栄を張って人知れず努力せよ、という温かい激励のお言葉で、総括を頂きました。
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今回のセミナーでは、これまでにない程事後アンケートへの感想が多数寄せられ、「研究の道に進むための勇気を頂きました、元気が出ました(多数の学生)」、「束村先生のお話が大変素晴らしかった。」、「是非このようなテーマでまたやって欲しい、もっと深く切り込んで欲しい」、「当の若手研究者に話す機会をもっと作って欲しい」、「管理職として、若手研究者(特に女性の場合)がPIを目指すような意識改革をどのようにさせるか?管理職の皆さんはどう対応されているのか、知りたい。」などが挙げられ、本テーマへの関心の高さを実感しているところです。
ランチョンセミナーの質疑応答の様子 - (今回のアンケート集計結果はこちら→ PDF, 56.0 KB )
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事後アンケートから、次回のセミナーで是非お話をお伺いしたいスピーカーの先生方も多数リストアップされておりますので、今後もこのようなテーマで、さらに充実した内容で開催できるよう、準備させて頂きたいと思います。ご協力をありがとうございました。
SRD男女共同参画推進委員会美魔女軍団?!