第106回東京農工大大会 男女共同参画推進ランチョンセミナー報告
- 平成25年9月13日SRD男女共同参画推進委員会
- 第106回日本繁殖生物学会大会(東京農工大大会)では、“「女性も男性も当たり前に働くために」これから必要なこと” というテーマで、若手研究者から
- ・(独)農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所主任研究員
的場理子さん
- ・九州大学医学研究院基盤幹細胞学分野博士課程学生
浜崎伸彦さん
- の二人をお迎えして、海外と日本の男女共同参画推進の状況の違いや、国・職場でのサポート制 度、家庭での役割分担などについて、お話を頂きました。
- お陰様で、100 名を超える参加者により会場も満杯で、補助椅子でのご参加や、お弁当が行き 渡らなかった若干の皆様には申し訳ありませんでしたが、多くの学生さんや若手研究者の方々に ご参加頂き、短時間ながらも盛況に終了できましたことに、心より御礼申し上げます。
- 就職先の研修でアイルランドに留学されていた的場さんには、なぜ?!アイルランド留学だっ たのかの経緯や、現地の女性研究者やテクニシャンのワークライフバランスの様子などをお話頂 きました。紹介された現地ラボの写真には、女性研究者やテクニシャンがゴロゴロと普通にいら っしゃって、みな充実した表情をされていました。日々働く中で、様々なライフイベントがあり、 時に仕事が中断することがあっても、互いに遠慮しない遠慮させない雰囲気が、現地の職場には あった、という的場さんの言葉が印象的でした。
- また現在、博士課程学生の浜崎さんには、学生結婚ならではの家計の懐事情(福利厚生制度を 最大限に利用し、意外に楽しくやり繰りできている様子?)や、家での子育て分担の様子などに ついて、大変愉快にお話を頂きました。また家庭を持つ博士学生の視点から、1)学振特別研究員 DC においても育児休業制度があったらよい、2)大学内に託児施設があったらよい、3)育児中のポ スドクや任期付研究員への(経済的な?)支援制度があったらよい、など社会制度への要望が提 案されていました。これらのご意見は、当学会も加盟している男女共同参画学協会連絡会にも、 挙げていきたいと思います。
- 今回のセミナーでは、参加者の 60 名強は 20~30 代の若手研究者であり、事後アンケートから、 大変興味深い内容だったという声が多く、学生の育児支援制度ではこういうものがあったらよい など具体的なご意見があり、好評な様子でした。
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左側:平尾先生、右側:的場理子さん
何よりも、これから益々ご活躍される旬な若手の研究者から、海外留学体験や普段の家族の姿 など、実に楽しそうなリアルなメッセージを頂けたことで、会場の多くの若手研究者が、僕も! 私も!と勇気付けられたのではないかと感じました。
左側:浜崎伸彦さん、
右側:代田先生、束村先生
「女性も男性も当たり前に働くために、これから必要なことは何か?」について、わずかな時 間でしたが、会場の皆様と情報共有し、考えさせられました。ご参考になりましたでしょうか?