第5回若手サマーセミナー 報告
- 第5回 若手サマーセミナー報告書
- 2023 年 9 月 24 日に神戸大学農学部第 III 会場にて開催された第5回若手サマーセミナーについて報告いたします。本セミナーは、「他分野からの情報や知識の共有」、「分野の垣根を超えた若手研究者間の交流」、これらを通じた「参加者自身の研究モチベーションの向上」を目的としており、若手サマーセミナー学生運営委員が中心となって企画・運営しています。本年度は新型コロナ感染対策による制限も解除され、3年ぶりの完全対面形式にて行うことができました。
- 第5回目となる今年は、若手研究者の交流を深めながら、狭い領域にとらわれないアイデアを生み出す力、そして将来のビジョンを描くためのヒントを学ぶことができないかと考えました。そこで、「繁殖×○○=∞ -繁殖分野の垣根を超えた次世代の研究を考えよう-」と題し、分野の異なる3名の先生方にご講演いただき、繁殖分野を超えた次世代の研究を考える企画を立案しました。
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- 〈参加者 (括弧内: グループワーク参加者)〉
学部生 3 名 (3 名)
大学院生(修士) 5 名 (5 名)
大学院生(博士) 10 名 (9 名)
ポスドク 1 名 (1 名)
助教 1 名 (1 名)
社会人 1 名 (1 名)
オブザーバー・世話役 5 名
講師 3 名
<内容>
15:15-15:30 受付
15:30-15:35 開会挨拶
第一部 「どうして You は繁殖生物に?」
15:35-15:55 「さかなくんが魚博士に!?」 吉崎悟朗先生 (東京海洋大学)
15:55-16:15 「生殖分野からがんに鞄替え」 酒井駿介先生 (小野薬品工業株式会社)
16:15-16:35 「宇宙繁殖学ノススメ」 若山清香先生 (山梨大学)
第二部 「繁殖×○○=∞」
16:45-18:40 グループワーク・プレゼンテーション
18:40-18:50 先生方による審査および講評
18:50-19:00 閉会挨拶
20:00-22:00 懇親会
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・第一部 「どうして You は繁殖生物に?」
- 吉崎悟朗先生 (東京海洋大学)、酒井駿介先生 (小野薬品工業株式会社)、若山清香先生 (山梨大学)の3名にご登壇いただき、先生方のご経歴や研究内容について講演していただきました。それぞれの先生方は異なった経歴を持っており、なぜ繁殖分野⇆他分野に進もうと考えたのか、どのような経緯で繁殖と他分野の融合研究を行おうと思ったのかを知ることができ、参加者は将来のビジョンや新しい研究を思い描くためのヒントを得られたと思います。参加者からもたくさんの質問が出ており、積極的に情報を得ようとする姿勢が印象的な講演会でした。貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。
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・第二部 「繁殖×○○=∞」
- 学生運営委員が作成したグループ (学生 4-5 名、学生運営委員もしくは若手サマーセミナー世話役の先生 1 名) に分かれ、くじ引きで決定した○○分野および職業と繁殖分野のコラボ研究をグループ内でディスカッションしました。自己紹介やディスカッションを行う中で若手研究者同士の交流が深まり、第一部でご講演いただいた先生や世話役の先生に各グループを回ってサポートしていただいたことで、より活発なディスカッションを行うことができました。ディスカッションしたコラボ研究を A0 の模造紙 1 枚にまとめてグループごとに発表してもらい、第一部でご講演いただいた先生方に評価していただきました。繁殖分野にとらわれないユニークな研究ばかりであったことに加え、活発な質疑応答も行うことができ、今後の研究アイデアの幅を広げる良い機会となりました。
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・懇親会
セミナー後、神戸大学農学部から三宮駅近くの居酒屋に場所を移して、希望者 (22名)で懇親会を行いました。くじ引きにて席をランダムに配置し、セミナーで他グループだった参加者や講師・世話役の先生方とも交流することができました。研究の話だけでなく、各々が所属している大学や研究室の様子や趣味の話など、様々な話題で盛り上がりました。また、参加者の皆さんからセミナーに参加した感想を聞くことができました。異なる大学や学年の参加者が集まっていましたが、和気あいあいとした雰囲気で親交を深めることができた懇親会でした。
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- ・若手サマーセミナーの企画に携わって~学生運営委員の声①~
- 北海道大学
谷田 考志
- 過去のサマーセミナーへの参加経験もなく、初めて運営委員を務めさせていただきました。準備には携わってきましたが、当日は残念ながら所要のため参加することができませんでした。ただ、当日は大変盛り上がっていたと後でお話を伺うことができ、大変うれしく存じます。この度は、ご参加くださった皆様、運営に携わっていただいた学生委員および先生方の皆様に改めて心より感謝申し上げます。
私自身は、セミナーを一から企画を立ち上げていく経験も少なく、メンバーの皆様と協力して企画を立案し、準備するといった機会を得ることができたことは非常によい経験となりました。また、様々な意見が飛びあい企画が形作られていく、その過程を経験することはとても楽しかったです。この経験を今後の糧としたいと思いました。
最後にはなりますが、本企画の立案・運営にご協力いただいた若手奨励対策検討委員の先生方および学生運営委員の皆様に、改めて感謝申し上げます。また、本企画にご参加いただいた先生方および学生の皆様に重ねて心より御礼申し上げます。本セミナーが参加いただいた皆様の活動の一助になれば幸いです。
- ・若手サマーセミナーの企画に携わって~学生運営委員の声②~
- 北海道大学
中島 広樹
- 私は学生委員の経験やセミナーの参加経験はなく、右も左もわからない中、学生委員として参加させていただきました。はじめはサマーセミナーがどんな内容のことをどれくらいの規模で行うのかもわからない状態で会議が始まりました。学生委員の皆さん、そして先生方にサポートしてもらいながら、なんとか企画を作り上げることができました。皆さんの会議が活発に過ぎて、企画内容が決まっていくたびに学生委員の皆さんのすごさに驚くばかりでした。
前年度はオンラインでの開催だったそうですが、今年度は学会やセミナーも対面で開催が出来るということで、私自身も企画しながらすごく楽しみにしていました。当日になると、予定通りにいかないことがありつつも、無事にプログラムをやり遂げることができ、参加者の方々とともに有意義かつ楽しい時間を過ごすことが出来ました。
また、懇親会にもたくさんの方が参加していただき、参加者同士の話すきっかけ作りが出来たように感じました。サマーセミナーの目的のひとつでもあった学生や先生方との交流を実現できたように思い、とても達成感を感じました。
最後になりますが一緒に企画、運営をした窪田さん、谷田さん、前田さん、そして先生方、最初の会議から約4か月程ですが大変お世話になりました。そして参加者の皆様、ご講演いただいた先生方に心より感謝申し上げます。
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- ・若手サマーセミナーに参加して~参加者の声①~
- 鳥取大学
新谷 亜蘭
- 若手サマーセミナーへの参加は今回で3回目でした。過去2回はどちらもオンライン開催でしたので、初めての対面開催はワクワクと少しの緊張が入り混じった気持ちで参加しました。
先生方のご講演では、繁殖学と他分野を掛け合わせた多種多様の「繁殖×〇〇」に触れることでき、視野が大きく広がりました。また、自分の研究はどのようなことに活かせるだろうか?と再考する良い機会となりました。グループワークでは、くじ引きで決まった「繁殖×〇〇」について自分たちで研究アイデアを出し合いました。思いもよらない発想が次々と出てきて、驚いたり笑ったりしながら楽しい時間を過ごすことができました。懇親会では、先生方や学生の皆様と研究に関することから日常生活に関することまで様々なお話をしました。研究のモチベーションも上がり、大変有意義な時間となりました。全てのプログラムが終わった頃にはみんな仲良くなっており、初めの緊張なんて吹き飛んでいました。
最後になりますが、ご協力いただいた先生方と運営委員の皆様に心より感謝申し上げます。来年もこのような機会があれば是非参加したいです。
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- ・若手サマーセミナーに参加して~参加者の声②~
- 名古屋大学
東 誠也
- サマーセミナー、楽しかったです!先生たちの研究への情熱や取り組む理由やきっかけが垣間見えて、自分の研究に対するモチベーションを高めるきっかけとなりました。
また、グループディスカッションでは繁殖×○○というテーマで話し合い、繁殖に関する研究を他分野に応用する方法について深く考えました。みんなでさまざまなものを組み合わせてどんどん新しいアイデアを出していく様子が印象的で、中にはぶっとんだアイデアも生まれました。
このサマーセミナーで新しい視点をたくさん得ることができて、学びも楽しさもとても充実していました。
このような素晴らしいセミナーを企画してくださった運営の皆様、本当にありがとうございました。また来年も参加したいです!
- 学生運営委員
谷田 考志(北海道大学)
前田 龍成(熊本大学)
窪田 早耶香(岡山大学)
中島 広樹(北海道大学)
若手奨励策検討委員
渡辺 雄貴(世話役・日本獣医生命科学大学)
日下 裕美(世話役・北里大学)
唄 花子(オブザーバー・北海道大学)
主催:公益社団法人日本繁殖生物学会
- セミナー参加者へのアンケート集計結果(抜粋)→ PDF, 537.0 KB