MainPicture

第4回若手サマーセミナー 報告

  • 第4回 若手サマーセミナー報告書

  •  2022年9月11日にオンライン上にて開催された、第4回若手サマーセミナーについて報告いたします。本セミナーは、「他分野からの情報や知識の共有」、「分野の垣根を超えた若手研究者間の交流」、これらを通じた「参加者自身の研究モチベーションの向上」を目的としており、若手奨励策検討委員と学生運営委員が中心となって企画・運営しています。本年度は昨年と同様、新型コロナ感染拡大防止対策としてZoomを用いて行いました。
  •  4度目となる今年は、コロナ禍で若手研究者が集う機会が少ない中、額を突き合わせて互いの研究内容を伝え合うことで交流を図り、将来役立つ“プレゼン力”を共に磨けないかと考えました。そこで、「これであなたも採用!夏の真剣ゼミ“相手に伝わるプレゼンの極意”」と題し、学振の面接や企業等の人事採用経験がある先生方の講演を聴き、一緒に参加者の研究紹介プレゼンをブラッシュアップする企画を立案しました。
  •  
  • <参加者(括弧内:グループワーク参加者)>
    学部生        3名(2名)
    大学院生(修士)   17名(8名)
    大学院生(博士    8名(3名)
    ポスドク       3名(1名)
    オブザーバー・世話役 5名
    講師         3名

    <内容>
    17:00~17:05 開会式
    17:10~17:25 束村先生のご講演
    17:30~17:45 堀居先生のご講演
    17:50~18:05 山下先生のご講演
    18:05~20:50 グループワーク
    20:50~21:00 閉会式
    21:00~    懇親会
  •  
  • ・先生方の講演会
  •  束村 博子先生(名古屋大学)、堀居 拓郎先生(群馬大学ゲノムリソースセンター)、山下 輝芳先生(武田薬品 T-CiRA)の3名にご登壇いただき、それぞれの先生方の経験に基づいた「相手に伝わるプレゼンの極意」を伝授していただきました。それぞれの先生方は異なった経歴を持っており、科研費申請書や学振申請書において自身の魅力を相手に伝えるための技術や、企業の採用面接での評価基準など幅広い内容について学ぶことができました。3名の先生方の講演を拝聴して、自身の研究の魅力を相手に伝えるには、聞き手側の気持ちを考えることと、研究に対する熱い気持ちを表現することが大事なのだと学びました。
  •  参加者からもたくさんの質問が出ており、積極的に情報を得ようとする姿勢が印象的な講演会でした。参加者にとって非常に関心が高く、貴重なお話をしていただきありがとうございました。
  • 全体写真 一枚目
  •  
  • ・グループワーク
     先生方のご講演の後、実行委員が作成したグループ(学生2~3名、若手セミナー実行委員1名、若手セミナー世話役の先生1名)に分かれ、グループワークを行いました。自己紹介後、先ほどの先生方のご講演を踏まえ、予め作成した研究紹介の資料を用いてグループ内でブラッシュアップを行い、より良い発表ができるように努めました。休憩時間には、自身の研究テーマについて他大学の学生と語り、談笑し、交流を深めることもできました。先生方がグループにいらっしゃった後は順次に学生が発表し、先生方だけでなくグループ内の学生も積極的にディスカッションに加わり、プレゼンテーションのブラッシュアップを行いました。多方面でご活躍されている先生方から細やかなご助言をいただき、自身のプレゼンテーション力を磨くことができるまたとない機会になりました。  
  •  
  • ・懇親会
     セミナーの後は、希望者に残ってもらい、Zoomにて1時間ほど懇親会を行いました。飲み物を片手に、ランダムにグループ分けし、セミナーでは他グループだった参加者とも交流することができました。研究の話だけではなく、各々が所属している大学の様子や趣味の話など、様々な話題で盛り上がりました。また、参加者の皆さんからセミナーに参加してみての感想を聞くことができました。異なる大学、学年の参加者が集まっていましたが、和気あいあいとした雰囲気で親交を深めることができた懇親会でした。
  •  
  • ・若手サマーセミナーの企画に携わって~運営委員の声①~
  • 学生運営委員 鳥取大学
    新谷 亜蘭
  •  昨年の第3回若手サマーセミナーでは、同じような志を持つ若手研究者から多くの刺激を受けたことを覚えています。この度は、そのような思い出深い企画に運営委員として携わる機会をいただけたことを嬉しく思います。
     今年の運営委員はサマーセミナー参加経験者が私のみであったため、始めは不安も大きかったです。実際、初回の会議は緊張してしまい、あまり上手く話せませんでした。しかし、先生方や運営委員の皆様のサポートにより、会議を重ねるにつれて活発な意見交換を行えるようになっていき、無事企画を作り上げることができました。企画が完成した時の達成感は何ごとにも代えがたかったです。満を持して迎えた当日は想像以上にたくさんの方々にご参加いただき、共に有意義な時間を過ごせました。若手研究者間の交流や研究モチベーションの向上といった本セミナーの目標も達成できたように感じます。
     最後になりますが、ご協力くださった先生方および参加者の皆様に心より感謝申し上げます。また、若手奨励対策検討委員の先生方および運営委員の皆様には、約半年間と長い間お世話になりました。改めてお礼申し上げます。本セミナーの運営に携わったことは、私の人生を変えるほどの素敵な体験であったと言っても過言ではないです。


  • ・若手サマーセミナーの企画に携わって~運営委員の声②~
  • 学生運営委員 広島大学
    東  竜誠
  •  私は学会やセミナーへの参加経験がない中、本セミナーに運営委員として携わることとなりました。不安と緊張でご迷惑をおかけすることもありましたが、皆様優しく受け入れて下さり、無事にセミナーを開催することができました。皆様のご好意並びに、このような素晴らしい機会をいただけたことに心より感謝申し上げます。
     本セミナーは新型コロナウィルス感染症の影響もあり、オンラインでの開催となりました。セミナー開催に向けて不備がないよう、何度もミーティングやデモンストレーションを行いました。当日参加して下さった皆様のご協力と、事前準備の甲斐もあり、大きなトラブルなく無事にセミナーを進行することができたと思っております。
     また、本セミナーの企画に携わったことで、今まで何気なく参加していたセミナーも、企画・運営の立場からすると、開催に向けて様々な苦労があることを実感することができました。この経験を自身の成長の糧にしたいと思いました。
     最後になりましたが、ご協力いただいた先生方、学生委員ならびに参加者の皆様に心より感謝申し上げます。本セミナーが皆様の研究活動への一助となることを、心より願っています。 
  •  
  • 若手サマーセミナーに参加して~参加者の声①~
  • 東京大学
    鈴木  暁
  •  プレゼンテーション力を磨くというテーマに惹かれ、今回の若手サマーセミナーに参加しました。
     最前線で活躍される講師の先生方に、豊富なご体験に基づくプレゼンのコツをレクチャーしていただいたことに加え、事前に用意した自分のプレゼンテーションを直々に添削していただき、激励までいただけたことは、非常に得る物の多い体験でした。
     その後メンターの先生とグループの学生らで互いのスライドをブラッシュアップするうち、互いの研究への理解も深まっていき、有意義な時間を過ごせました。「そういう研究をしていたのか!わからなかったな……」「じゃあ、伝えたいことを絞って、簡潔なスライドにしよう」とやりとりし修正を重ねるうちに、気づけばとてもわかりやすいスライドが出来上がっていた……という体験を通して、スライド作成のノウハウが着実に身についたことを実感しました。
     オンライン開催という制約の中で、このような実り多いセミナーを企画くださった運営委員の皆様、ご協力いただいた先生方に厚くお礼申し上げます。
  •  
  • 若手サマーセミナーに参加して~参加者の声②~
  • 岡山大学
    窪田 早耶香
  •  私は前回のサマーセミナーから2回目の参加となりました。今回の若手サマーセミナーのテーマである「相手に伝わるプレゼンの極意」に興味を持ったことに加え、同世代の繁殖の研究者と交流し、刺激を受けたいと感じ参加しました。
     先生方のご講演では、審査をしていただく読み手や発表を聞いていただく聞き手に対して、実験への熱意や相手への思いやり、気配りを伝えることが非常に重要であると感じました。実際に自分の発表を先生方や同じグループの参加者の方に聞いていただく機会をいただけたことで、自分のプレゼンの改善点が発見でき、将来につながる充実した時間となりました。講演・プレゼン指導をしていただいた束村先生、堀居先生、山下先生には大変感謝しております。
     また、オンラインではありましたが、昨年のサマーセミナーで知り合った他大学の同世代の研究者の方々や新しく出会った方々と、普段の研究室の様子や研究の話、将来のことなども話すことができ、とても有意義な時間となったとともに、次回の日本繁殖生物学会大会で出会った皆さんとお会いできることが非常に楽しみになりました。これからも若手サマーセミナーが、若手の研究仲間の交流を深め、日本繁殖生物学会を盛り上げるセミナーになることを期待しています。
     最後になりますが、このような素晴らしいセミナーを企画・運営していただいた委員の皆様および世話役の先生方に心より感謝申し上げます。
  • 学生運営委員
    新谷 亜蘭(鳥取大学)
    市川 怜(名古屋大学)
    飯田 聖菜(日本獣医生命科学大学)
    鈴木 美紀(北海道大学)
    東 竜誠(広島大学)

    若手奨励策検討委員
    築山 智之(世話役・滋賀医科大学)
    中村 隼明(世話役・広島大学)
    中村 翔(世話役・名古屋大学)
    渡辺 雄貴(世話役・日本獣医生命科学大学)
    唄 花子(オブザーバー・北海道大学)

    主催:日本繁殖生物学会
  • セミナー参加者へのアンケート集計結果(抜粋)→ PDF, 314.0 KB PDF