第21回 若手企画シンポジウム(東京大会、Hybrid開催) 報告
- 第21回 若手企画シンポジウム(東京大会、Hybrid開催) 報告
- 第115回日本繁殖生物学会 東京大会(Hybrid開催)で開催されました第21回若手企画シンポジウムについて報告いたします。
- 今回は「未来を担う研究者のためのシンポジウム~若手研究者が語る繁殖学の未来~」と題し、これまでに優秀発表賞にノミネートされるなどご活躍の若手研究者の方々に話題提供者となっていただき、研究内容だけでなく、研究の裏話や今後の展望、夢などを自由にお話しいただきました。また、今回も昨年度に続き、Zoomによるオンライン形式で実施いたしました。
- まず話題提供者の先生方にご講演いただいた後、質疑応答を行いました。真面目に研究内容に切り込む質問あり、場を和ませるようなくだけた質問あり、和やかな雰囲気で企画が進行されました。その後、各ルームに分かれて話題提供者を囲んでのグループディスカッションを行いました。各ルームでも、対面での学会さながらに研究の議論から雑談まで自由にお話いただけた様子でした。
- 本企画には、オンライン参加の40名(事前登録29名)に加え、現地会場から8名、合計48名のご参加をいただきました。ご参加のみなさまに、若手企画委員会メンバー一同、心より感謝申し上げます。
- 現地会場の様子 参加者の構成(事前登録)
- 当日のアンケート結果からは、研究そのものだけでなく、先生方の経験や思いを含めてお話しいただけたことについて、参加者の方々の興味を惹いたことが見受けられました。
- **アンケートの集計結果はこちら**
- 若手奨励策検討委員会では、今後も若手会員の活躍を後押しできるような企画を考えて参りますので、次回の若手企画シンポジウムにもぜひご参加いただきたくお願いいたします。
- 最後にご協力いただきました東京大学の関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
- 話題提供者の紹介
- 中西寛弥 先生(県立広島大学)
高島友弥 先生(奈良県立医科大学)
並木貴文 先生(京都大学)
- 青木漱吾 先生(東京農業大学)
中野愛里 先生(国立がん研究センター)
本多慎之介 先生(京都大学)
- 参加者からの寄稿
- 「若手企画シンポジウムに参加して」
- 県立広島大学大学院 総合学術研究科 動物生殖生理学研究室
中西 寛弥 先生(演者)
- 初めてオンライン開催の若手企画シンポジウムに参加させていただき,どんな雰囲気になるのか非常に不安でした。しかし,カフェでお話ししているような柔らかい雰囲気でシンポジウムが始まり,研究内容だけでなく,これまでの苦難や裏話,将来の夢,野望を話し合うことができました。またこのシンポジウムでしか聞くことができないようなユニークな質問が続出し,人柄や考えを知る良い機会になりました。Zoomのブレイクアウトルームでは少人数のグループに分かれ,同世代の学生や研究者,先生方と「今後の研究」や「研究・研究室あるある」について夜遅くまで語り合いとても楽しかったです。
若手企画シンポジウム全体を通じて,参加した多くの方から大変貴重なお話を聴くことができ,今後の研究活動の励みになりました。最後になりましたが,若手企画シンポジウムを企画・運営してくださったスタッフの皆様に深く感謝致します。
- 「若手企画シンポジウムに参加して」
- 鳥取大学農学部共同獣医学科 獣医生化学研究室
小口 藍さん(現地会場から参加)
- 現地およびオンラインのハイブリッドで行われた本シンポジウムでは、現在ご活躍されている6名もの先生方をお招きしご講演いただいた後、各先生の部屋に分かれてグループディスカッションの時間が設けられました。ご講演では、研究内容だけでなく、研究の裏話や今後の展望などについてもお話をお聞きすることができました。他大学の先生方や研究所の方々の貴重な体験談を聞くことができ、就活のお話などもしてくださったため、学部生の私にとっては非常に新鮮で、かつとても参考になりました。グループディスカッションでは、普段なかなか聞けない話や詳しい研究内容などについて、少人数でお話しさせていただきました。私は現地にて参加させていただきましたが、全体を通して和気藹々とした雰囲気で、無茶ぶりのような質問にも丁寧にお答えいただき、先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。濃密であっという間の数時間でしたが、今回のシンポジウムに参加して、自分の研究内容や研究生活についてより深く考えるきっかけになり、大変有意義でした。最後になりますが、本シンポジウムでご講演いただいた先生方、企画・運営してくださった皆様に感謝申し上げます。
- 「若手企画シンポジウムに参加して」
- 山梨大学大学院
伊藤 大裕 さん(オンライン参加)
- 今大会のシンポジウムでは、副題に「若手研究者が語る繁殖学の未来」とあるように、同年代の研究者の皆さんの日常や研究活動、モチベーションについてご講演いただきました。扱う試料や動物種、データ、そしてこれまでの経歴はそれぞれ異なるものですが、だからこそ研究のなかで生じる喜びや悩みは様々であることを感じました。とてもわかりやすく発表していただき、いつ喜びを感じるか、また判断を求められた場面でどのように決断したのか、1つひとつのトピックをまるで自分の体験のように感じました。ご講演いただいた皆さんが日々感じている研究愛をシンポジウムで表現している姿やその研究成果を目の当たりにできた点は、私のモチベーションを高め、今後の励みとすることができました。講演後の交流も和やかで、オンラインながら現地参加しているかのように感じ、今後のシンポジウムにも是非参加したいと思いました。ご講演いただいた先生方、シンポジウムを開催してくださった先生方に御礼申し上げます。ありがとうございました。
- 文責:若手奨励策検討委員会