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第16回若手企画シンポジウム 報告

  •  第109回日本繁殖生物学会相模原大会(麻布大学)にて開催された第17回若手企画シンポジウムについて報告いたします。今年の若手企画シンポジウムは、来年に開催されるWCRB2017(沖縄)も見据えて「英語でサイエンス!こんな時なんて言えばいいの?」のテーマのもと、海外留学経験が豊富な先生方にパネリストとして参加して頂き、アドバイスを頂きながらグループディスカッションを行いました。

  •  家田菜穂子さん司会進行のもと、パネリストの先生方(今村拓也先生、絹川将史先生、阪谷美樹先生、トマス アコスタ先生)に留学中の体験談やこれから留学を目指す若手研究者に対するアドバイスなどを頂きました。また、海外(パラグアイ)出身で日本在住のアコスタ先生からは国際学会で発表するためのノウハウをはじめ日本人研究者が異国の研究室や国際学会で活躍するための極意を語って頂きました。パネリストの先生方のお話を伺っていると、留学中には様々な苦労に直面する一方で、それらを乗り越えることで得られる達成感が研究者としての成長に必要であると改めて感じました。

  • 学んだこと2をスクリーンで表示しながら話している写真

  • 阪谷美樹先生がスクリーを使って自己紹介をしている写真

  •  次に10名ほどに別れてテーブルを取り囲んで着席しグループディスカッション(英語)を行いました。自己紹介から始まり、司会者から提案された議題に沿って1人1人が英語で発表を行いました。テーブルごとに座席はあらかじめ参加者に配られた数字で決まっており、議題に対して発表する参加者はその数字で決定するという工夫を凝らした効果もあり、スムーズに進行しました。
  •  各テーブルには、重鎮の先生方もおられましたが、英語でトークすることで(日本語で話す時のような気遣いを考えなくていいせいか・・・)親近感をより感じることができたのも収獲でした。

  • グループディスカッションをしている写真 一枚目

  • グループディスカッションをしている写真 二枚目

  •  シンポジウムの後半には、来年9月に開催されるWCRB2017に向けた情報提供と参加の呼びかけのために日本繁殖生物学会WCRB担当理事・名古屋大学の束村先生からお話しがありました

  •  会場には例年通り飲み物や軽食が振る舞われて、活発な英語での議論の合間に美味しく頂くことが出来ました。今回は学生会員58名、有識者の先生方56名、合計114名の参加登録がありました。寄付を頂けた先生方、またシンポジウムに参加して下さった皆さまに、若手企画シンポジウムグループ一同、心より感謝申し上げます。

  •  当日のアンケート結果をみますと、全体的に高評価だったと考えられますが、改善点やご意見なども頂戴しましたので、今後より良い若手企画シンポジウムの開催に向けて参考にさせて頂きたいと考えています。本企画についてのご意見などは、最寄りの若手奨励検討委員までいつでもお知らせ下さい。
  •  (今回のアンケート集計結果はこちら→ PDF, 198.0 KB PDF
  •  次回のWCRB2017でも若手企画シンポジウムにも是非ご参加下さい。最後に大会運営にご協力して頂けた若手企画シンポジウムのグループの皆さま及び麻布大学の関係者の皆さまに暑く御礼申し上げます。

  •  また、前回大会に引き続き、今大会の口頭発表プログラムにおいてすばらしい質疑応答を繰り出した方を「若手奨励検討委員会 優秀議論賞」に選定し、日本繁殖生物学会オリジナルUSBメモリを贈呈させて頂きました。次回以降もこれらの賞をきっかけにして積極的な質疑応答が行われることを期待しています。
  •  今大会の「若手奨励検討委員会 優秀議論賞」の受賞者は以下の方々でした(敬称略)。
  •  活発なご討論どうもありがとうございました。

  • 束村 博子(名古屋大)
  • 高橋  透(岩手大)
  • 藤ノ木政勝(独協医大)
  • 原山  洋(神戸大)
  • 小林 記緒(東北大)
  • 難波 陽介(家畜改良事業団)
  • 菊池 和弘(農研機構)
  • 内藤 優希(九大)
  • 今村 拓也(九大)
  • 伊丹 暢彦(東農大)
  • 尾畑やよい(東農大)
  • 京極 博久(理研CDB)
  • 白築 章吾(東農大)
  • 鈴木 瑞穂(山形大)
  • 佐々木拓也(名古屋大)
  • 末富 祐太(名古屋大)
  • 池上 花奈(名古屋大)
  • 吉田 彩舟(明治大)
  • 斎藤 洋克(東北大)
  • 西原 大翔(明治大)
  • 石山  大(東京大)
  • 窪  友瑛(岩手大)
  • 宗像 祥久(東農大)


  • 若手シンポジウムに参加された方の声

  • 「初青年企画シンポジウム・初学会・初発表」
  • 東京農業大学大学院 畜産学専攻 家畜繁殖学研究室
  • 大津 彩華

  •  今回、青年企画シンポジウムへ初参加させていただきありがとうございました。
     繁殖生物学会も初参加だった私にとって、著名な先生方とお話しする機会はとても有意義な時間となりました。
     また、他大学の学生の方とお話しする中で、ディスカッションの時間が毎週必ずある研究室やテーマの一部を自分で見つける研究室など興味深い話を聞けました。その中でも似た実験をしている方との交流はこれからの実験にとってとても良い刺激となりました。たくさんの方と交流を持ったことで、私の今回の発表に興味を持ってくださった方がいる事を知り、参加しなかったらわからなかった事だと感謝しています。
     企画の中で、英語で自己紹介する事がありましたが、私の未熟さを思い知るいい機会となりました。同じテーブルの方にはご迷惑をおかけして申し訳ない気持ちでした。パネリストの先生方も海外留学中に言葉の壁にぶつかったと知り、英語の難しさと大切さを改めて感じました。来年にはWCRBが開催されますので、英語でのコミュニケーションに力を入れ、学会では沢山の方と話せる様準備していきたいと思います。
     最後になりますが、青年企画への参加のお声かけを頂き大変感謝しております。是非来年も参加させて頂きたいと思います。


  • 若手企画シンポジウムに参加して
  • 帯広畜産大学大学院 畜産衛生学専攻
  • 由良 諒佑

  •  私は、普段他大学の学生と交流する機会が少ないということもあり、非常に不安な気持ちで今回のシンポジウムに参加しました。しかし、同席した方々は私を温かく迎え入れてくれ、互いの研究のことなどについて楽しく話すことができました。また後日、同席者の発表を聞きに行くきっかけにもなったため、とても有意義な時間を過ごすことができました。
     今回のシンポジウムの企画である「英語でサイエンス!こんな時なんて言えばいいの?」では、先生方の留学や国際学会での英語の発表および質疑応答の経験談を伺いました。先生方のお話から、英語が苦手でも積極的に相手とコミュニケーションをとることの重要さを学びました。さらにWCRB 2017沖縄大会のことについて名古屋大学の束村先生から案内がありました。束村先生から「みんなの英語は下手じゃないから自信を持ちなさい」というアドバイスを頂き、自分の英語に対する自信とともに来年の沖縄大会に参加したいという意欲がより一層強くなりました。
     今回のシンポジウムで知り合った他大学の先生や学生たちとの交流は今後の研究活動に対するモチベーションの向上につながりました。最後になりますが、このようなすばらしいシンポジウムを企画してくださった皆様に感謝申し上げます。