日本学術会議会長談話「日本学術会議法改正に関わる今般の報道について」

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

 平素より大変お世話になっております。
 令和4年11月28日、日本学術会議会長談話「日本学術会議法改正に関わる今般の報道について」を公表いたしましたので、以下のとおり御報告いたします。
                                            日本学術会議事務局

                      日本学術会議会長談話
                「日本学術会議法改正に関わる今般の報道について」

                                             令和4年11月28日

 11月23日早朝のNHKニュースにおいて、「日本学術会議改革で法改正へ 第三者委員会設置など明記 政府」という報道がなされました(※)。
 日本学術会議のあり方をめぐる政府方針については、本年夏までに公表するとの意向が当時の小林鷹之科学技術担当大臣から表明されておりました。そのため、本年8月の本会議第185回臨時総会は、すでに政府方針が公表されているとの見通しのもと開催いたしましたが、残念ながらそれまでに公表されることはありませんでした。その後、本会議では、小林大臣の後任として日本学術会議を担当される山際大志郎前経済財政担当大臣および現在の担当の後藤茂之経済財政担当大臣に対し、早期の公表及び本会議への正式な説明をたびたび求めてまいりました。並行して、本来であれば10月に開催されるべき第186回総会を12月に延期し、政府方針の公表及び説明を受けたうえで、政府方針について本会議の考え方を取りまとめることとしておりました。しかるに、この間、本会議の度重なる要請にもかかわらず、本会議への説明の前に、このように唐突な形で来年の通常国会への「法改正」案の提出に言及する報道がなされたことに驚きを禁じえません。きわめて遺憾なことと言わなければなりません。
 本会議はすでに令和3年4月の第182回総会において「日本学術会議のより良い役割発揮に向けて」を決定し、国際的に共通するナショナル・アカデミーの基本原則としての「5要件」を前提とした自主的な改革を進めてまいりました。仮に今回報道されたような法改正がなされた場合には、わが国の科学者の内外に対する代表機関としての日本学術会議の独立性の根幹に関わりかねないと懸念されます。
 日本学術会議は、政府方針及び、仮に法改正を伴うのであればその法案の具体的内容の詳細を一刻も早く公表するとともに、12月8日に予定された総会の場などで本会議に対してしかるべき形で説明をされることを強く求めます。
 日本の国民と学術界の全ての皆さんには、こうした状況に鑑み、学術の健全な発展のための議論を繰り広げていただくようにお願いいたします。

(※)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221123/k10013900721000.html

【SCJ】日本学術会議ニュース・メールNo.823

======================================================================
** 日本学術会議ニュース・メール ** No.823**  2022/11/25
======================================================================
1.【募集案内】共同主催国際会議の募集について(締切:11月30日)
2.【開催案内】公開シンポジウム
 「コロナ禍を踏まえた新たな国土形成計画の課題」
3.【開催案内】サイエンスカフェ
 「ワサビはなぜ辛い?-100万年の進化の謎に迫る」
4.【開催案内】サイエンスカフェ
 「アンチエイジング食品の可能性~食べて健康増進~」
5.【開催案内】サイエンスカフェ
 「植物のコミュニケーションの不思議と無農薬栽培への応用!」
6.【開催案内】オンラインシンポジウム
 「Researcher+シンポジウム2022~世界で活躍できる研究者育成プログラム
 の開発と普及~」
■——————————————————————–
【募集案内】共同主催国際会議の募集について(締切:11月30日)
——————————————————————–■
 日本学術会議では昭和28年度以降、学術研究団体が国内で開催する国際会議
のうち、「学問的意義が高く」、「科学的諸問題の解決を促進する」等、特に
重要と認められる国際会議について共同主催を行うことにより、学術研究団体
への支援・協力を行っています。

 令和6年度に開催される国際会議の募集は、11月30日(水)まで[期限厳守
・必着]となっております。
 ご応募をご検討の会議については、期限までの応募をお願いします。

 詳細についてはこちらをご覧ください。
https://www.scj.go.jp/ja/int/kaisai/entry.html

 なお、要件は下記のとおりです。
(1)国際学術団体(母体団体)が、国際会議の日本開催を決定したものであるこ
と。
(2)関係分野に影響を与え学術の振興に寄与するものであること。
(3)開催期間中、市民公開講座など会議の成果を一般市民に還元するプログラ
ムを企画していること。
(4)登壇者や発表者等について、その性別に偏りがないよう努められているも
のであること。
(5)国外から10ヵ国・50名以上の参加が見込まれること。ただし、新しい
学術的課題や今後の展開が期待される萌芽的な研究領域に係る会議について
は、この限りではない。
※(5)のただし書きに相当する会議を申請する場合、申請書の「提出資料」欄
にある「その他の資料」として、以下2点を記載した書類を提出すること
(様式任意)。
・会議の意義(いかなる新しい学術的課題や今後展開が期待される萌芽的な
領域に係るものであるか)
・要件(5)(国外から10ヵ国・50名以上の参加が見込まれること)を満た
さない理由


※本件問い合わせ先:日本学術会議事務局 参事官(国際業務担当)付
 国際会議担当 
(TEL:03-3403-5731 Mail:scj.kokusaikaigi.h5j@cao.go.jp

■——————————————————————–
【開催案内】公開シンポジウム
 「コロナ禍を踏まえた新たな国土形成計画の課題」
——————————————————————–■
【日時】2022年12月23日(金)13:00~16:00
【場所】オンライン
【主催】日本学術会議地域研究委員会人文・経済地理学分科会
【開催趣旨】
 2022年7月に、「国土形成計画」(全国計画)の中間とりまとめが公表され
た。そこでは、「地域生活圏」、「スーパーメガリージョン」、「令和の産業
再配置」が、3つの柱として 取り上げられている。
 本シンポジウムでは、次期国土形成計画の3本柱について、人文・経済地理
学のこれまでの研究成果をもとに、それぞれの内容を検討するとともに、コロ
ナ禍を踏まえた国土のあるべき姿に関する議論を喚起し、新たな国土形成計画
のあり方を考えたい。
【プログラム】
https://www.scj.go.jp/ja/event/2022/332-s-1223.html
【参加費】無料
【定員】300人
【申込み】要・事前申込み。
 参加をご希望の方は、以下より事前参加申込みをお願いします。
https://forms.gle/ooymG7yPvdirrG5HA
【問い合わせ先】
 日本学術会議地域研究委員会人文・経済地理学分科会委員長 松原 宏
 メールアドレス: matubara@fpu.ac.jp

■——————————————————————–
【開催案内】サイエンスカフェ
 「ワサビはなぜ辛い?-100万年の進化の謎に迫る」
——————————————————————–■
【日時】2022年11月26日(土)18:00~19:30
【場所】オンライン
【主催】日本農芸化学会
【共催】日本学術会議農芸化学分科会
【参加費】無料
【定員】定員50名
【申込み】要・事前申込み
 参加申し込み先:
https://www.jsbba.or.jp/science_edu/sci_cafe/event_sci_cafe_20221126.html
【講師等】
 挨拶:竹中 麻子さん(明治大学農学部・教授,日本学術会議連携会員)
 講師:山根 京子さん(岐阜大学応用生物科学部・准教授) 
 司会:小池田 聡さん(天野エンザイム株式会社 イノベーションセンター長)

■——————————————————————–
【開催案内】サイエンスカフェ
 「アンチエイジング食品の可能性~食べて健康増進~」
——————————————————————–■
【日時】2022年12月3日(土)13:00~14:30
【場所】福岡市科学館4階交流室(1)
(福岡市科学館福岡市中央区六本松4-2-1)
【主催】日本農芸化学会
【共催】日本学術会議農芸化学分科会
【定員】15組(1組2名まで)
【申込み】要・事前申込み
 参加申し込み先:
https://www.fukuokacity-kagakukan.jp/activity/2022/11/scafe1203.html
【講師等】
 講演:片倉 喜範さん(九州大学大学院農学研究院・教授)
 挨拶:本城 賢一さん(九州大学大学院農学研究院・准教授、日本農芸化学
           会広報委員)
 挨拶:丸山 明子さん(九州大学大学院農学研究院・准教授、日本学術会議
           連携会員)

■——————————————————————–
【開催案内】サイエンスカフェ
 「植物のコミュニケーションの不思議と無農薬栽培への応用!」
——————————————————————–■
【日時】2022年12月10日(土)14:00~16:00
【場所】東京大学農学部中島ホール(文京区弥生1-1-1 東京大学本郷地区弥生
    キャンパス フードサイエンス棟)
【主催】日本農芸化学会
【共催】日本学術会議農芸化学分科会
【参加費】500円
【定員】定員30名
【申込み】要・事前申込み
 参加申し込み先:
https://www.jsbba.or.jp/science_edu/sci_cafe/event_sci_cafe_20221210.html
【講師等】
 司会:岡田 憲典さん(東京大学大学院農学生命科学研究科・准教授)
 講師:有村 源一郎さん(東京理科大学先進工学部生命システム工学科・教
            授)
 挨拶:西山 真さん(東京大学大学院農学生命科学研究科・教授、日本学術
          会議連携会員)

■——————————————————————–
【開催案内】オンラインシンポジウム
 「Researcher+シンポジウム2022~世界で活躍できる研究者育成プログラム
 の開発と普及~」
——————————————————————–■
【日時】2022年12月16日(金)13:30~17:00
【場所】オンライン開催(Zoomウェビナー)
【主催】国立研究開発法人科学技術振興機構
【後援】文部科学省
【開催概要】
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、令和元年度に文部科学省科学
技術人材育成補助事業「世界で活躍できる研究者育成プログラム総合支援事業」
の採択を受け、「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」の実施機関(京都大
学、広島大学、東北大学、名古屋大学、筑波大学)とともに世界トップクラス
の研究者を育成するプログラム「Researcher+」の開発に取り組んでいます。
「Researcher+」で開発される研究者育成プログラムを、我が国の大学・研究
機関の間で共有し、広く活用いただくことを目指しています。
 本シンポジウムでは、これまでに開発された各種プログラムの事例を紹介す
るとともに、各実施機関のプログラムに参加するフェロー研究者からのプログ
ラムに対する期待や意見を共有し、我が国の若手研究者育成の環境の整備に活
かしていきます。
 詳細URL: https://www.jst.go.jp/innov-jinzai/sekai/event/sym2022.html
【参加費】無料(事前登録制)
【定員】1000人
【問い合わせ先】
 メールアドレス:sekai-info@jst.go.jp

***********************************************************************
日本学術会議YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCV49_ycWmnfhNV2jgePY4Cw
日本学術会議公式Twitter
https://twitter.com/scj_info
***************
********************************************************

***********************************************************************
       学術情報誌『学術の動向』最新号はこちらから
           http://jssf86.org/works1.html
***********************************************************************
=======================================================================
 日本学術会議ニュースメールは転載は自由ですので、関係団体の学術誌等へ
の転載や関係団体の構成員への転送等をしていただき、より多くの方にお読み
いただけるようにお取り計らいください。
 過去のメールニュースは、日本学術会議ホームページに掲載しております。
https://www.scj.go.jp/ja/other/news/index.html

【本メールに関するお問い合わせ】
 本メールは、配信専用のアドレスで配信されており返信できません。
 本メールに関するお問い合わせは、下記のURLに連絡先の記載がありますの
で、そちらからお願いいたします。
=======================================================================
 発行:日本学術会議事務局 https://www.scj.go.jp/
     〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34

【SCJ】日本学術会議ニュース・メールNo.821

=====================================================================
** 日本学術会議ニュース・メール ** No.821**  2022/11/11
======================================================================
1.【開催案内】日本学術会議主催学術フォーラム
 「地球規模のリスクに立ち向かう地域研究ウクライナ危機に多角的に迫る」
2.【開催案内】公開シンポジウム
 「あらためて高大接続を考える―有識者との議論を通じて―」
■——————————————————————–
【開催案内】日本学術会議主催学術フォーラム
「地球規模のリスクに立ち向かう地域研究ウクライナ危機に多角的に迫る」
——————————————————————–■
【日時】2022年12月10日(土)14:00~17:00
【場所】日本学術会議講堂(オンライン配信)
【主催】日本学術会議
【開催趣旨】
 令和4(2022)年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻は、現地の人びと
のくらしを破壊するだけでなく、地球規模での混乱をもたらしました。8ヶ月
が過ぎようとする現時点でも解決の見通しはまだありません。混迷する世界を
どのように理解したら良いのでしょうか。本フォーラムでは、コンパクトな解
説をいくつも積み上げていきます。日頃、解説されている事象の背後にあるこ
とを前景化し、画面を入れ替えるように、総合的に現代世界に接近してみまし
ょう。
【プログラム】
https://www.scj.go.jp/ja/event/2022/327-s-1210.html
【参加費】無料
【申込み】要・事前申込み。
 参加をご希望の方は、以下より事前参加申込みをお願いします。
  https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0110.html
【問い合わせ先】
 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当 電話:03-3403-6295

■——————————————————————–
【開催案内】公開シンポジウム
 「あらためて高大接続を考える―有識者との議論を通じて―」
——————————————————————–■
【日時】2022年12月12日(月)18:00~20:00
【場所】オンライン開催
【主催】日本学術会議心理学・教育学委員会高大接続を考える分科会
【開催趣旨】
 日本学術会議「高大接続を考える分科会」では、2020年10月より、日本にお
ける高大接続の現状を、入学者選抜に限定せず、教科とディシプリンの関係や
学習者の移行といった視点を入れて多面的に把握する作業を続けてきました。
その中で「セグメント化」というキーワードが浮かび上がっています。本シン
ポジウムでは、分科会におけるこれまでの議論をご紹介するとともに、各方面
からのご意見をいただきたいと考えています。
【プログラム】
https://www.scj.go.jp/ja/event/2022/332-s-1212.html
【参加費】無料
【申込み】要・事前申込み。
 参加をご希望の方は、以下より事前参加申込みをお願いします。
  https://forms.gle/4oxWybyiYcP7fEuJA
【問い合わせ先】
 メールアドレス:ayayoshida@waseda.jp

*
**********************************************************************

日本学術会議YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCV49_ycWmnfhNV2jgePY4Cw
日本学術会議公式Twitter
https://twitter.com/scj_info
***********************************************************************
***********************************************************************
       学術情報誌『学術の動向』最新号はこちらから
           http://jssf86.org/works1.html
***********************************************************************
=======================================================================
 日本学術会議ニュースメールは転載は自由ですので、関係団体の学術誌等へ
の転載や関係団体の構成員への転送等をしていただき、より多くの方にお読み
いただけるようにお取り計らいください。
 過去のメールニュースは、日本学術会議ホームページに掲載しております。
https://www.scj.go.jp/ja/other/news/index.html

【本メールに関するお問い合わせ】
 本メールは、配信専用のアドレスで配信されており返信できません。
 本メールに関するお問い合わせは、下記のURLに連絡先の記載がありますの
で、そちらからお願いいたします。
=======================================================================
 発行:日本学術会議事務局 https://www.scj.go.jp/
     〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34