第10回若手企画シンポジウム (ボス・オン・ザ・デスク) 報告

写真1 第102回日本繁殖生物学会奈良大会で開催された第10回若手企画シンポジウムについてご報告いたします。今年は、経験豊富なPI (ボス) の方々から話を聞くことを目的に“ボス・オン・ザ・デスク”と題した企画を試みました。現在、ポスドク問題など将来への悲観からドクターコースへ進学する学生が減少しています。そこで、ボスの方々から研究や研究室運営の醍醐味・大変さなどをざっくばらんにお話し頂くことで、ドクターコースの、さらにはその先にあるキャリアの魅力を学生・若手研究者が感じることができる場を提供したいと考えたからです。ご参集いただいたボスは昨年度の優秀発表賞口頭発表部門で2次審査まで進んだ演題のボスと公募により他薦していただいたボスです。お忙しい中、いずれ劣らぬボスが集うことになりました。これは貴重な時間です。少しでもボスと参加者の距離を縮める必要があります。
写真2そこで、発表形式は発表者毎にテーブルとスペースを設けて数頁の資料を使いながら膝をつきあわせて討論する「ファイル・オン・ザ・デスク」形式を採用しました。本企画を“ボス・オン・ザ・デスク”と題したのはそのためです。当日はボスの話を間近で聞くことができる贅沢な環境に、弥が上にも盛り上がり、開始直後から会場は熱い熱気に包まれました。会を盛り上げてくださった方々に感謝です。また、会の中頃、研究に対する姿勢を書した個性あふれるキャッチコピーを元に、若手をエンカレッジするお言葉をボスの面々からいただく時間を設けました。これにより会場には一体感が生まれ、盛況なうちに会は終了しました。研究に対するボスの気概に触れることで、参加者は大なり小なり感じるものがあったのではないかと思います。若手のためならばと二つ返事で参加の承諾をいただいたボスのメンバーに御礼申し上げます。
写真3 今回は会場集計で202名もの方々に参加していただきました。これは、過去有数の参加者数であったと聞いています。参加していただいた皆さん全員に、若手企画グループ一同、心より感謝したいと思います。当日行ったアンケート結果(本報告の末尾に掲載)をみますと、おおむね好評だったと考えていますが、来年度以降に向けて改善すべき点など率直なご意見もいただきました。今後も会員のみなさんの意見を取り入れつつ、大会恒例のシンポジウムとして発展させていきたいと考えています。次回の十和田大会で予定している第11回シンポジウムにもぜひご参加下さい。本企画についてご意見等ありましたら、最寄りの若手奨励策検討委員までお知らせください。
写真4 最後に、大会運営に協力していただいた近畿大学のみなさんに厚く御礼申し上げます。



ボスメンバー

汾陽光盛(北里大学)
塩田邦郎(東京大学)
代田眞理子(食品薬品安全センター)
束村博子(名古屋大学)
前多敬一郎(名古屋大学)
松本和也(近畿大学)
眞鍋昇(東京大学)
宮崎均(筑波大学)
宮野隆(神戸大学)
吉澤緑(宇都宮大学)
若山照彦(理研神戸)


アンケート&所感

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