第10回若手企画シンポジウム所感
初めて若手企画シンポジウムに参加して
京都大学大学院 農学研究科 応用生物科学専攻 生体機構学分野
行川 貴浩
ファイル・オン・ザ・デスク形式の発表を聞くのは初めてだったので、最初は何をしてよいのかわからずもっぱら傍聴専門でありましたが、会場の和やかな雰囲気にビールの酔いも手伝って後半はたいへんに充実した時間を過ごすことができました。まだまだ聞き足りないこともあり、お話を伺うことのできなかった先生も多くいらっしゃったので2時間という時間は短く感じましたが、それは「第2回」を期待したいと思っています。
学会で発表される演題とその内容は幅広く、本格的に研究を始めてまだ日の浅い私には自分の専門に関することならばともかく、それ以外の分野となると発表内容は理解できてもその研究の意義、背景、その分野におけるインパクトの大きさなどについて10分の発表のうちから十分に推し量ることが難しいことも多く、質問するにもどういった視点から質問をすべきかわからないというのが正直なところでした。今回のシンポジウムでは様々な専門分野の先生方のお話を伺うことができ、それぞれの分野がどのような発想でその研究をしているのか、おおまかながら全体像を窺い知ることができました。様々な分野の視点と基礎知識とを共有できたことは、今後の自分自身の研究においても非常に参考になるであろうと思います。
また、発表や質問の合間に先生方の研究姿勢やこれまでの仕事内容も合わせて紹介していただき、自分自身の将来について展望する良い助けとなりました。人生の先輩から直接助言や体験談を聞くことは発表内容そのものにも増して興味深く、研究に携わる誰もが紆余曲折あって今の研究生活があるのだということ、人生の重要な局面でどのような出会いや決断があったのかということ、それぞれの先生の人生行路の一端をお話いただき励みとなりました。
次回以降もどのような企画があるのか楽しみにしています。
第10回若手企画シンポジウムに参加して
東京大学大学院 農学生命科学研究科 動物育種繁殖学研究室
中野 靖子
今回初めて若手企画シンポジウムに参加させて頂きました。繁殖生物学会自体は以前にも参加していたのですが、この若手シンポには参加したことはなく、正直なところ今回も参加するつもりはありませんでした。「シンポジウム」という言葉にただ堅苦しいイメージだけを持っていたからです。しかし、会場に一歩足を踏み入れた瞬間、そのようなイメージはきれいさっぱり吹き飛んでしまいました。そこが和気あいあいとした中にも熱気が感じられ、とても良い雰囲気だったためです。
「ボス・オン・ザ・デスク」の開始直後は若干緊張もありましたが、会場の雰囲気の後押しもあり、普段はあまりお話させて頂く機会のない先生方にも直接いろいろと質問することができました。今回の企画では若手同士の交流があまり持てなかったのが少し残念でしたが、貴重で面白いお話をたくさく聞くことができ、非常に有意義な時間を過ごすごとができたと思います。これからもこのシンポジウムが、若手の交流の場としてますます発展していくことを期待し、私自身も今後このような貴重な交流の場を生かしていけるように心掛けたいと思います。
最後になりましたが、この度のシンポジウムの企画・運営にご尽力くださった若手奨励策検討委員会および関係者の皆様、また近畿大学の皆様に感謝申し上げます。
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