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第95回日本繁殖生物学会大会

シンポジウム、ワークショップ、特別講演、
ランチョンセミナー、公開講演会、
第3回若手企画シンポジウムのご案内



■ジョイントシンポジウム(日本家畜臨床学会との共催)
「雌牛の繁殖障害の診断と治療」


日時:9月13日(金)13:00-16:00
会場:第I会場

コーディネーター: 岩手大学 大澤健司(osawa@iwate-u.ac.jp
日本家畜臨床学会会長 金田義宏(ykaneda@mx5.et.tiki.ne.jp


開催の趣旨:

 従来から、畜産分野の研究者からは、臨床繁殖分野における問題点、到達点、さらには将来展望について話を聞く機会があれば、との声がありました。そこで、今回、繁殖生物研究の柱の一つである、臨床繁殖上の現状の理解を深めることを目的に、日本家畜臨床学会との共催により、ジョイントシンポジウム【牛の繁殖障害の診断と治療】を計画致しました。

 このシンポジウムでは、「繁殖障害の実態と問題点」を明らかにしたのち、現在精力的に進められている「代謝プロファイルテストからみた繁殖障害」から更に解決すべき課題を求めたいと考えています。また、「繁殖障害の病態から学ぶもの」では、全ての繁殖障害を取り上げることはせず特定の繁殖障害の病態から、今後進められるべき研究課題を示していただきながら、病態を正確に認識することから研究が始まることを明らかにしたいと考えています。さらに、「発情同期化法の過去・現在・未来」から繁殖管理の現状と問題点が浮かび上がってくることを期待して開催するものです。

プログラム:

13:00-13:10 開会の辞 話題提供者の紹介

13:15-13:45 繁殖障害の実態と問題点
  小野 斉 先生(ジェネティックス北海道)
13:50-14:20 代謝プロファイルテストからみた繁殖障害
  木田克弥 先生(北海道NOSAI研修所)
14:25-14:55 繁殖障害の病態から学ぶもの
  加茂前秀夫 先生(東京農工大学)
15:00-15:30 発情同期化法の過去・現在・未来
  中尾敏彦 先生(広島大学)

15:35-16:00 総合討論 閉会の辞


■サテライトシンポジウム
「動物繁殖産業に係わって」


日時: 9月14日(土)13:00-16:00
会場:第I会場

コーディネーター: 岩手大学 高橋寿太郎(jutaro@iwate-u.ac.jp
家畜改良事業団 佐々木捷彦(k-sasaki@liaj.or.jp


開催の趣旨:

 今日、動物の生殖に係わる研究は、大学の繁殖関係の研究室のみならず、大学外の社団法人や民間企業においても精力的に進められ、貴重な成果を挙げています。しかし、これらの成果は普段に目にすることが少なく、折角の成果が活用されていないように思われます。幸い、北海道・東北地方には動物の繁殖に係わる社団法人や民間企業が比較的多く、日頃から生殖の応用研究を進めているところです。そこで、今回、繁殖生物研究の柱の一つである生殖の応用研究に関する大学外の研究活動の現状の理解を深めることを目的に、サテライトシンポジウム【動物繁殖産業に係わって】を計画致しました。

プログラム:

13:00-13:10 開会の辞 話題提供者の紹介

13:15-13:45 無血清培養法によるウシ体外受精卵生産と胚の品質評価法
  阿部宏之 先生((株)機能性ペプチド研究所)
13:50-14:20 ウシ精液の高度利用
  高宮武夫 先生(家畜改良事業団 盛岡種雄牛センター)
14:25-14:55 ウシ受精卵の高率的生産とウシ受精卵移植の受胎率向上
  武富敏郎 先生(JA全農 飼料中央研究所 ETセンター)
15:00-15:30 ウシETの経済性の現状と展望
  後藤太一 先生(イーハトーブ・ブリーデイング・サービス)

15:35-16:00 総合討論 閉会の辞


■ワークショップI
「北海道・東北の野生動物たち」


日時:9月13日(金)13:00-16:00
会場:第II会場

コーディネーター: 岩手大学 松原和衛(kazuei@iwate-u.ac.jp
岐阜大学 坪田敏男(tsubota@cc.gifu-u.ac.jp


開催の趣旨:

 現在、「動物との共生」を通してQOL(「生活の質の向上」)を考えることが求められていることを踏まえ、本大会が岩手県で開催されることを契機に、【北海道・東北の野生動物たち】と題したワークショップを計画しました。幸い、岩手大学、および北海道・東北地方にはこのテーマを従来から取り上げ、研究されてきています。そこで、今回、繁殖生物研究の柱の一つである、野生動物研究の現状の理解を深めることを目的に、ワークショップを計画致しました。

プログラム:

13:00-13:10 開会の辞 話題提供者の紹介

13:15-13:45 里山の猛禽類、サシバの生態と生息地の保全
  東 淳樹 先生(岩手大学)
13:50-14:20 北海道石狩低地帯で発見されたヒグマのコリドーとその保全問題
  青井俊樹 先生(岩手大学)
14:25-14:55 ニホンカモシカ保全の現段階と課題
  三浦慎悟 先生(森林総合研究所東北支所保護部長)
15:00-15:30 動物園における種保存
  小松 守 先生(秋田市大森山動物園園長)

15:35-16:00 総合討論 閉会の辞


■ワークショップII
卵胞の発育と黄体機能


日時:9月14日(土)13:00-16:00
会場:第II会場

コーディネーター: 岩手大学 橋爪 力(hashi@iwate-u.ac.jp
弘前大学 鈴木裕之(suzuki@cc.hirosaki-u.ac.jp


開催の趣旨:

 現在、生殖工学の発展に見られるように、動物の生殖機能を人為的に調節する技術は家畜の生産性の向上や人を含む動物の高度不妊療法を可能にしています。これらの応用的な研究を支えているのは、生殖分野において近年、活発に進められている基礎研究であることは明らかです。

 そこで、今回、応用的な研究活動の基礎となっている研究成果、とくに発情周期の卵巣における卵胞の発育や精緻な装置から見いだされつつある黄体の機能の解明に焦点をあわせて、繁殖生物研究の柱の一つである、「卵巣の機能」を改めて取り上げ、理解を深めることを目的に、ワークショップを計画致しました。

プログラム:

13:00-13:10 開会の辞 話題提供者の紹介

13:15-13:45 血管網からみる卵胞発育・閉鎖、排卵及び黄体化
  佐藤英明 先生(東北大学)
13:50-14:20 ミクロの卵胞発達−卵母細胞の発育
  宮野 隆 先生(神戸大学)
14:25-14:55 排卵と黄体形成:血管による卵巣機能制御
  宮本明夫 先生(帯広畜産大学)
15:00-15:30 黄体退行の制御:子宮内膜のPGF分泌調節機構
  奥田 潔 先生(岡山大学)

15:35-16:00 総合討論 閉会の辞


■ 特別講演
「Principles of reproduction that can be applied to the high producing herds of Japan to maximize reproductive efficiency」


日時:9月15日(日)10:15-12:00
会場:第III会場

演者:Professor Dr. Thatcher William W.
(University of Florida, Animal Science Department, USA)


■ ランチョンセミナー

 本大会は、生殖に係わる基礎的分野、および応用分野の研究者が一同に会して研究成果を公表するとともに、一つのテーマを取り上げてそれを深め、互いの共通理解を持つことの出来る場ともなっています。

 今日、動物の生殖に係わる研究は、大学の繁殖関係の研究室のみならず、大学外の民間企業においても精力的に進められ、貴重な成果を挙げています。しかし、これらの成果は普段に目にすることが少なく、折角の成果が活用されていないように思われます。そこで、今回、我が国の製薬会社における動物繁殖の研究活動との交流を目的に、【ランチョンセミナー】を計画致しました。

【ランチョンセミナー1】

日 時:9月14日(土) 12:00-13:00
会 場:第I会場
担 当:武田シェリング・プラウアニマルヘルス株式会社

話 題:「繁殖用ホルモン剤について」
演 者:植田 祐二先生(武田シェリング・プラウアニマルヘルス(株)マーケティング部)

【ランチョンセミナー2】

日 時:9月14日(土) 12:00-13:00
会 場:第II会場
担 当:帝国臓器製薬株式会社

話 題:「前立腺肥大症犬におけるホルモン動態とアンチアンドロゲン剤
    (酢酸オサテロン)の薬理作用について」
演 者:本間 誠次朗先生((株)帝国臓器製薬メディカル)

【ランチョンセミナー3】

日 時:9月15日(日) 12:00-13:00
会 場:第I会場
担 当:ファルマシア株式会社 アップジョンアニマルへルス事業部

話題1:「乳牛の受胎成績向上のための繁殖プログラム―米国における経験から―」
演 者:Professor Dr. William W. Thatcher
(University of Florida, Animal Science Department, USA)

話題2:「発情周期の調整のための各種プログラムについて」
演 者:岩隈 昭裕先生(ファルマシア株式会社 )

【ランチョンセミナー4】

日 時:9月15日(日) 12:00-13:00
会 場:第II会場
担 当:第一製薬株式会社

話 題:「家畜繁殖に及ぼすパントテン酸Ca製剤の作用」
演 者:澤野 亮先生(第一製薬(株)特薬部)


■ 公開講演会
「いきている馬、これからの馬」


日 時:9月15日(日)17:30開場 18:00-20:00
会 場:盛岡市民文化ホール(小ホール)
参 加:無料

コーディネーター:三宅陽一(第95回日本繁殖生物学会大会長、岩手大学農学部教授)

 21世紀は人類にとって、【生活の質の向上】を居住地域から考える事が求められています。岩手県は現在もなお、日本有数の馬産地であり、馬の生産のみならず、馬を主体とした文化が深く根づいている地域です。このような馬産地にあって少なからぬ獣医師や畜産関係者は馬の生殖に係わる研究や、技術援助、更には馬を中心とした地域づくりに貢献しています。この公開講演会では、【いきている馬、これからの馬】と題して、広く一般市民を対象に、【動物の生殖戦略の多様な姿を通して馬の持つ特有の繁殖戦略】、北海道の競走馬生産現場の獣医師から【サラブレッドの繁殖技術の経験と世界に誇るシャトル繁殖計画】、および【馬と人の暮らしの文化】に関して、分かりやすく解説し、質疑応答と討論によって、将来において馬、および馬の生産が人間生活にどのように係わる事が可能となるか、【生活の質の向上】を居住地域から考える上で馬が充分な役割を担うことが可能かなど、理解を深めることを目的として開催するものです。

プログラム:

18:00-18:10 開会の挨拶
  宮本 元(日本繁殖生物学会理事長、京都大学大学院農学研究科教授)
18:10-18:35 ウマとはどんな動物?−ウマとウシ、ウマとネズミを比べる−
  高橋迪雄 先生(東京大学名誉教授、味の素(株)健康基盤研究所)
18:40-19:05 世界に誇るサラブレッド生産現場から、馬をみる
  角田修男 先生(社台スタリオンステーション)
19:10-19:35 イーハトーブの馬と人
  大矢邦宣 先生(岩手県立博物館首席専門学芸員)
19:40-20:00 総合討論 閉会の辞


■ 第3回若手企画シンポジウム

日 時:9月13日(金)18:00-20:00
会 場:第IV会場(岩手大学生協中央食堂)
会 費:1,000円、ただし学生は無料

コーディネーター:若手奨励策検討委員会委員長 束村博子(名大院・生命農学)

 本企画は若手研究者同士の交流や若手研究者のエンカレッジメントを大きな目的としています。今年の企画では、いろいろな分野および世代の話題提供者の方々から研究や生き方についてのメッセージを頂き、座談会形式で若手研究者の人たちと意見交換をする予定です。フロアーの方も含めた参加者全員が主役になれるシンポジウムを目指します。たくさんの若手研究者の方々にご出席いただけますようお願い申し上げます。もちろん気分は若手研究者の方、昔は若手研究者の方のご出席も大歓迎です。

テーマ:「研究で自己表現したい若者へのエール」

話題提供および座談会参加者:

  • 舘 鄰さん(三菱生命研)
    「若手研究者のより輝かしい未来のために−現・前・元若手研究者からの提言−」

  • 平尾雄二さん((独)農業技術研究機構)
    「人は研究者に生まれるのではない。研究者になるのだ。」

  • 汾陽光盛さん(北里大・獣医畜産)
    「私が自分を研究者と呼んでもいいかなと思う時に拠り所にする小さな理由」


  • 川口真以子さん((独)国立環境研)
  • 木下美香さん(名大院・生命農学)
  • 米澤智洋さん(東大院・農学生命科学)


企画立案:束村博子、今川和彦、大蔵 聡、田中知己、野口純子、本道栄一、
     宮本明夫、大澤健司、川口真以子、木下美香、米澤智洋


※本シンポジウムでは、軽食と飲み物を準備する予定です。シンポジウムの詳細は「若手奨励策検討委員会」のページをご覧ください。





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