第23回 若⼿企画シンポジウム(名古屋⼤会、現地開催) 報告
- 第23回 若⼿企画シンポジウム(名古屋⼤会、現地開催) 報告
- 第117回⽇本繁殖⽣物学会 名古屋⼤会で開催されました第23回若⼿企画シンポジウ
ムについて報告いたします。
- 今年の若⼿シンポジウムでは、「みんなで語り合うSRD -若⼿に託された想いと学会のこれから-」のテーマのもと、SRD理事⻑の⼤澤健司先⽣、名古屋⼤会⼤会⻑で第⼀回若⼿シンポジウムの委員⻑を務められた束村博⼦先⽣、そして2026年に開催されるInternationalCongress on Animal Reproduction (ICAR)の⼤会⻑を務められる宮本明夫先⽣をパネリストに迎え、熱いお⾔葉をいただくとともに、グループディスカッションを⾏いました。
- 内⽥あや先⽣と遠藤墾先⽣による司会のもと、はじめにパネリストの先⽣⽅から貴重なお話をいただきました。⼤澤先⽣からは、家畜の研究者を⽬指したきっかけやこれまでの研究者としての歩み、束村先⽣からは、研究を続ける上で、「好き」なものを持つことの⼤切さ、宮本先⽣からは、ICARのPRを中⼼に、学⽣・若⼿研究員に期待すること、是⾮海外へ⾶び出してほしいといったお話をいただきました。先⽣⽅のお話から、研究者として成⻑するためには、初⼼を忘れず明確な⽬標をもって研究を続けることの⼤切さと、海外に⾶び出す勇気が必要であると強く感じました。
- 先⽣⽅のお話の後、10~12名ずつランダムに分かれた8つのテーブル毎に、⾃⼰紹介と歓談の時間が設けられました。その後、先⽣⽅から参加者に「あなたの究極の夢は何ですか」という質問を投げかけていただきました。この質問に対し、各⾃で考え、テーブル毎にグループディスカッションを⾏い、各テーブルを回ってこられる先⽣⽅に回答するとともに、逆に先⽣⽅へ質問したり、悩み相談を⾏ったりしました。学⽣さんや、若い研究員のみなさんも先⽣⽅に対しても物おじせず、積極的に話しかけたり、質問をぶつけておられ、SRDの未来は明るいなと強く感じました。
- 冒頭に宮本先⽣からお話がありましたが、繁殖学の⼀⼤イベントであるICAR の⽇本開催まで2 年を切りました。SRD の「研究⼒」を世界に⽰すためにも、しっかり準備をした上で、多くの若⼿研究員の⽅がICARに参加・発表していただければと思います。
- 今回のシンポジウムでは名古屋⼤会の⼤会⻑でもある束村先⽣より、たくさんの⾷べ物の差し⼊れをいただき、議論の合間においしくいただきました。ご提供いただいた、たまごサンドや串カツは今まで⾷べた中で⼀番おいしいという声も多く、⼤変好評でした。また、今回は例年にないほど多くのご寄付をいただきました。ご寄付をいただいた先⽣⽅、会場設営や物資の運搬にご協⼒いただいた名古屋⼤学関係者の皆様、そしてシンポジウムに参加してくださった皆様に、若⼿奨励策検討委員⼀同、⼼から感謝申し上げます。
- 当⽇のアンケート結果を⾒ると、全体的に⾼評価をいただきましたが、改善点やご意⾒も頂戴しました。今後、より良い若⼿企画シンポジウムの開催に向けて、これらを参考にしたいと考えております。本企画に関するご意⾒などがありましたら、いつでも最寄りの若⼿奨励検討委員までお知らせください。
- 次回の東京⼤会でも若⼿企画シンポジウムに是⾮ご参加ください。最後に⼤会運営にご協⼒して頂けた若⼿企画シンポジウムのグループの皆さま及び名古屋⼤学の関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。
- ⽂責:法上 拓⽣(若⼿奨励策検討委員)
- **アンケートの集計結果はこちら**
- 若⼿企画シンポジウムに参加して〜参加者の声①〜
- 岡⼭⼤学⼤学院 窪⽥ 早耶⾹
- 私は、昨年度に引き続き2回⽬の参加となりました。前回参加した若⼿企画シンポジウムでは充実した時間を過ごすことができたと感じたため、今回も参加させていただきました。
企画の中では、⼤澤先⽣、束村先⽣、宮本先⽣から頂いた「⾃分の夢」というお題について、同じグループ内の⽅とお話ししました。夢について語らう機会はそう多くはなかったため、最初は気恥ずかしさもありましたが、⾃分の夢や軸を再認識できる良い機会となりました。3 ⼈の先⽣⽅やグループの皆さんの素敵な夢を伺うこともでき、そのような夢がいつか実現できるよう⾃分にできることを邁進したいと感じました。
また、これまで繁殖⽣物学会⼤会で知り合った他⼤学の研究者の⽅や新しく出会った⽅と普段の研究室の様⼦や研究の話、将来のことなども話すことができ、とても有意義な時間となりました。同世代の研究者だけでなく、研究者の先輩⽅から経験談やアドバイスをお聞きすることができ、今後の研究活動に対するモチベーションの向上にも繋がったと感じています。今回の若⼿企画シンポジウムで出会った皆さんと次回の⼤会でお会いできることを⾮常に楽しみにしています。
最後になりますが、このような素晴らしいシンポジウムを企画・運営してくださった皆様に⼼より感謝申し上げます。
- 若⼿企画シンポジウムに参加して〜参加者の声②〜
- ⽇本獣医⽣命科学⼤学 川嶋 ⼀輝
- 今回の学会は私にとって初参加という事もあり、若⼿企画シンポジウムへの参加にも不安と緊張を抱えながら参加しました。しかし、同じテーブルになった⽅々はとてもやさしく話しかけてくれ、実際に今進めている研究のアドバイスなどを頂けるきっかけになり、とても有意義な時間になりました。
今回のシンポジウムの企画である「みんなと語り合うSRD〜若⼿に託された思いと学会のこれから〜」では「あなたの究極の夢は?」というテーマで語り合いました。
「Natureの表紙を飾る」「世界平和」「⽜の病気を無くす」など、それぞれの究極の夢について美味しい⾷事を⾷べながら語り合いました。楽しい時間もあっという間に過ぎていき、このシンポジウムの最後に聞いた束村先⽣の「研究は“好き”である事が⼤事」いうお話しを今後の研究活動のモチベーションにしたいと思います。
今回のシンポジウムに参加し著名な先⽣⽅や学⽣の⽅々と交流することができた事で、以前から考えていた⼤学院への進学が改めて明確になり、来年も学会やシンポジウムへ参加したいと考えています。最後になりますが、この度はこのような素晴らしい場を企画してくださった若⼿奨励策検討委員会皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。