[日本学術会議]会長談話「令和6年能登半島地震について」の発出について

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

             日本学術会議会長談話             
      「令和6年能登半島地震について」の発出について       

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 今般、日本学術会議会長談話「令和6年能登半島地震について」が発せられま
したので、下記のとおりご連絡いたします。

——————————————

             日本学術会議会長談話             
          「令和6年能登半島地震について」          

 本年1月1日に発生した能登半島地震により被害に遭われた多くの皆様に、心
からお悔やみとお見舞いを申し上げます。いまだ余震が続いていますが、安全を
確保され、なるべく早い時期に平常の生活に戻ることができるよう祈念しており
ます。

 日本学術会議においては、これまで、地震・津波などの災害への対応や復旧・
復興の方策について科学的検討の重要性に着目し、昨年は、提言「壊滅的災害を
乗り越えるためのレジリエンス確保のあり方」(令和5年8月29日)(*1)
を取りまとめるとともに国際シンポジウム(*2)を開催するなど、防災や災害
対策等に関する対応策の提示や国際連携に取り組んできたところです。今後も、
災害からの復旧・復興にあらゆる分野の知を結集し貢献してまいります。


                           令和6年1月15日
                       日本学術会議会長 光石 衛

 *1:https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-t351-3.pdf
 *2:https://www.scj.go.jp/ja/int/kaisai/jizoku2023/ja/index.html

—————————————————————

SCJ】日本学術会議ニュース・メールNo.869

======================================================================
    ** 日本学術会議ニュース・メール ** No.869 ** 2024/1/12    
======================================================================
1.【観光庁】国際会議の開催効果拡大実証 対象案件の募集開始について
2.*** 第33回国際MICEエキスポ (IME2024)のご案内 ***
■——————————————————————–
 【観光庁】国際会議の開催効果拡大実証 対象案件の募集開始について
——————————————————————–■
 観光庁では、国際会議の開催効果拡大の実証のため、対象となる国際会議を
募集します。国際会議の単なる開催にとどまらず、都市間の連携や多様なステ
ークホルダーとの連携を通じ、開催地外への誘客やビジネス交流の創出等とい
った、開催効果をより一層拡大させるため、今までにない新しい発想での連携
の仕組みを構築し、先駆モデルの創出を図ります。
 また、これらの連携に関する効果的な手法について調査検討を行い、その結
果を国全体で共有していくことを目的としています。

【実証経費上限】
・国際会議現地参加予定者数×55,000円(税込)又は1,200万円(税込)の少
 ない方の額

【対象となる会議】
・日本国内にて2日間以上での会期で開催され、少なくとも日本を含め3つの
 国/地域から50名以上の現地参加を見込む国際会議
・令和6年3月15日(金)~令和6年12月末日までに会期が終了すること
・日本学術会議の共同主催国際会議も対象となります

※募集要項、申請書等、詳細は以下のホームページをご参照ください。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/page09_000001_00037.html

【応募期限】
 令和6年2月20日(火) 12:00

【観光庁担当者】
 観光庁 MICE室 伊藤/佐藤
 E-mail:hqt-jp-mice@ki.mlit.go.jp
 電話:03-5253-8938
※募集要項及び申請書の内容に関するご質問は、E-mailに限定させていただき
ます。

■——————————————————————–
    *** 第33回国際MICEエキスポ (IME2024)のご案内 ***
——————————————————————–■
日本学術会議会員の皆様へ

 平素より大変お世話になっております。

 さて、日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB)は、日本政府観
光局(JNTO)との共催で、2月15日(木)、東京国際フォーラムにて第33回国際
MICEエキスポ(IME2024)を開催いたします。本イベントは、日本学術会議から
後援をいただいております。

 当日は、学会、大会、セミナー、イベント等を主催または企画する皆様を強
力にサポートする、全国の自治体、コンベンションビューロー、会議施設等の
MICE関係者が集まり、約80ブースを出展します。詳細につきましては、下記公
式ホームページをご確認ください。
https://www.ime2024.jp/

 なお、日本学術会議の皆様には下記のとおりご案内させていただきます。
【正会員の皆様】
  会議案件の有無にかかわらず、VIPバイヤーとしてご招待いたします。
  当日ご商談3件以上(ネットワーキングイベントは除く)で、遠方の方は
  往復の交通費実費、首都圏の方は商品券(10,000円相当)を進呈いたしま
  す。
     
【連携会員、特任連携会員及び協力学術研究団体の皆様】
  会議案件をお持ちの方は、ご商談3件以上でVIPバイヤーとなります。
  正会員の皆様と同様、遠方の方は往復の交通費実費、首都圏の方は商品券
  を進呈いたします。

 商談の事前アポイント締切は2月9日(金)17時ですが、来場登録は2月15日
(木)当日まで受け付けております。上記の条件で、VIPバイヤーにて登録、
当日商談を3件以上行っていただければ、事前の商談アポイントがなくてもVIP
バイヤーとしてご案内いたしますので是非ご検討ください。

 また、今回独立行政法人国立科学博物館 副館長の栗原祐司様をお招きし、
特別講演を予定しております。是非お運びください。


———————————————————————–
【国際MICEエキスポ(IME2024)】
会  期:2024年2月15日(木)10:30~19:00
     (うち商談会11:40~17:50 ※1セッション20分×15セッション、
     18:00~19:00 ネットワーキング交流会:軽食を伴うフリー商談)
会  場:東京国際フォーラム ホールE2
併催プログラム:(1)IME特別講演 10:50~11:35
        演 題:「地球の宝を守れ クラウドファンディングを活用し
            た効果的な資金集めと工夫」
        講 師:独立行政法人国立科学博物館
            副館長 栗原祐司 氏 
        (2)国際会議誘致・開催貢献賞表彰式 14:30~15:30
主   催:一般社団法人日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB)
     日本政府観光局(JNTO)
———————————————————————–
▼詳細に付きましては、IME2024公式Webサイトをご覧ください。
 IME2024公式Webサイト https://www.ime2024.jp/
▼現在、来場登録及び商談アポイントを受付けております。
 (来場登録締切 2月15日(木) 当日まで、
 商談アポイント締切2月9日(金)17:00)
 上記公式サイトからお申し込みください。
———————————————————————–
【お問合せ先】JCCB事務局  jccb@jccb.or.jp  萩原・田中
———————————————————————–
***********************************************************************
 日本学術会議YouTubeチャンネル
  https://www.youtube.com/channel/UCV49_ycWmnfhNV2jgePY4Cw
 日本学術会議公式Twitter
  https://twitter.com/scj_info
***********************************************************************
***********************************************************************
       学術情報誌『学術の動向』最新号はこちらから
           http://jssf86.org/works1.html
***********************************************************************
=======================================================================
 日本学術会議ニュースメールは転載は自由ですので、関係団体の学術誌等へ
の転載や関係団体の構成員への転送等をしていただき、より多くの方にお読み
いただけるようにお取り計らいください。
 過去のメールニュースは、日本学術会議ホームページに掲載しております。
https://www.scj.go.jp/ja/other/news/index.html

【本メールに関するお問い合わせ】
 本メールは、配信専用のアドレスで配信されており返信できません。
 本メールに関するお問い合わせは、下記のURLに連絡先の記載がありますの
で、そちらからお願いいたします。
=======================================================================
 発行:日本学術会議事務局 https://www.scj.go.jp/
     〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34

日本学術会議]会長メッセージ『日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」及び「日本学術会議の法人化に向けて」について』の発出について

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

               会長メッセージ              
    『日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」及び   
         「日本学術会議の法人化に向けて」について』      
               の発出について              

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 今般、会長メッセージ『日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報
告」及び「日本学術会議の法人化に向けて」について』が発せられましたので、
下記のとおりご連絡いたします。

——————————————

    日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」及び    
        「日本学術会議の法人化に向けて」について        

                          令和5年12月22日
                            日本学術会議会長
                                光石 衛

 昨日(12月21日)開催された「第10回日本学術会議の在り方に関する有
識者懇談会」において「中間報告」が取りまとめられるとともに、これを踏まえ
て、本日(12月22日)、「日本学術会議の法人化に向けて」が松村内閣府特
命担当大臣により決定・公表されたところです。

 日本学術会議会長をはじめとする執行部は、有識者懇談会すべての会合に出席
し、日本学術会議のこれまでの活動や、海外アカデミー、第26-27期の会員
選考の結果などについて説明するとともに、会長としての抱負や意見を申し述べ
ました。第5回有識者懇談会(11月9日)において、内閣府から法人化する場
合の案が提示されたことから、以降の懇談会の場では、日本学術会議としての懸
念点を繰り返し述べるとともに、懇談会の委員と意見交換をしてまいりました。
 上記の経緯を経て、12月9日には臨時総会を開催し、声明「日本学術会議の
より良い役割発揮に向けた基本的考え方 -自由な発想を活かした、しなやかな
発展のための協議に向けて-」を取りまとめたところであり、その後の懇談会に
おいて、本声明についても御理解をいただくよう説明し、「日本学術会議第26
期アクションプラン骨子」についてもより具体的な取組内容とともに説明いたし
ました。
 このような議論を経て、昨日開催された第10回有識者懇談会において「中間
報告」が取りまとめられました。さらに、この「中間報告」を踏まえて、本日、
法人化の方針となる「日本学術会議の法人化に向けて」が決定・公表された次第
です。
 懇談会においては、日本学術会議がその果たすべき機能・役割を発揮するため
にはこれまで以上の事務局体制の整備や予算が必要との意見を多くの委員からい
ただいた一方で、法人化という結論を急ぐような議論もあり、これに対しては、
日本学術会議としてもたびたび懸念を表明してまいりました。
 最終的に取りまとめられた中間報告及び法人化の方針においては、上記の声明
で掲げた事項を含む懸念点に関して一定の反映がなされましたが、今後、これら
の懸念が完全に解消される必要があると考えております。このことについては、
中間報告において「臨時総会における声明等において、政府からの独立性・柔軟
な自律的組織運営の確保、会員・会長選考の自律性・独立性、法人化による実質
的機能減、安定的な財政基盤の確保、改革に伴うコストの考慮などが懸念事項と
して挙げられているが、仮に学術会議を法人化する場合には、独立性・自律性が
現在以上に確保され、国民から求められる機能が十分に発揮されるような制度設
計が行われるべきことは言うまでもなく、本懇談会からも政府に対して強く要請
するところである。また、国による財政的なサポートについても、ナショナル・
アカデミーの意義及び性格を踏まえて政府が必要な財政的支援を継続して行うこ
との重要性を、本懇談会としても改めて確認する」とされるとともに、岸輝雄座
長から、声明の趣旨を踏まえ、学術会議が懸念している点を含め、学術会議の意
見も聴きながら、制度の詳細について、注意深く検討していただきたいとの発言
もあったところであり、日本学術会議としても、声明における懸念点の解消に向
け、今後の議論に主体的に参画してまいりたいと考えております。

 また、日本学術会議が本来取り組むべき活動をこれまで以上に推進していく必
要があります。そのため、「日本学術会議第26期アクションプラン骨子」に基
づく改革の取組について、今後、速やかに実現に向けて進めてまいります。

 皆様の積極的な御参画、御支援をよろしくお願いいたします。

*日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」HP
https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/chukanhokoku.pdf

*「日本学術会議の法人化に向けて」HP
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20231222houshin.html

*内閣府 日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会HP
https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai.html

*日本学術会議HP「日本学術会議の在り方について」特設ページ
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-20.html

[日本学術会議]会長メッセージ『日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」及び「日本学術会議の法人化に向けて」について』の発出について

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

               会長メッセージ              
 「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第5回会合の開催について」
               の発出について              

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 今般、会長メッセージ「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第5回
会合の開催について」が発せられましたので、下記のとおりご連絡させていただ
きます。

——————————————

  日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第5回会合の開催について 

                          令和5年11月20日
                            日本学術会議会長
                                光石 衛

 過日11月9日(木)16:00~18:00、日本学術会議の在り方に関す
る有識者懇談会の第5回会合が開催されました。冒頭で座長から、懇談会では日
本学術会議が果たす役割の議論を深めた上で組織形態を検討するが、仮に法人化
する場合の基本的な考え方について事務局に資料作成を指示したとの発言があり
ました。私からは法人化ありきではなく、役割について議論した上で組織の在り
方に変更が必要であればその検討に入ることを期待しており、その際には法人化
するのか、国の特別の機関として存置するのか、さらにそもそも法律改正の必要
性があるのかなどが議論になると考えていることを、改めて強調しました。また、
今後特に果たすべき機能として、立法府への助言機能、学術に関わる諸機関との
緊密なコミュニケーション、日本学術会議協力学術研究団体との連携強化、事務
局機能の強化、財政基盤の抜本的な改善の5点を挙げました。

 内閣府からは、「法人化の場合の基本的な考え方(案)」(第5回有識者懇談
会資料参照)の説明がありました。この案に対して私からは、会員選考、法人の
長の選出方法の内容が具体的に示されていないため、日本学術会議の自律性、独
立性が保証されるかどうかの判断が困難であること、安定的な財政基盤が確保さ
れなければ期待されている役割を果たすことはできないことを指摘した上で、次
の質問をしました。第一は法人化によって現在の学術会議が有する権限、例えば
政府への勧告や従来行っている活動ができなくなることはないか、第二は第25
期に行った会員選考を「基本的な考え方」にある「透明かつ厳正な」プロセスと
合致していると考えているか、第三は「基本的な考え方」で日本学術会議の前に
「新たな」を付した意図は何か、です。内閣府からは、権限や活動を減じたりな
くしたりすることはない、会員選考は内部に閉じたものではなく外部の目が入ら
なければならない、新しい法人になるという以外の意味はないとの回答がありま
した。

 有識者委員の多くが法人化により自由度が増すといった理由で「基本的な考え
方」を支持した一方、法人化案でも国存置の従来の政府案でもない案も検討すべ
きであるとの意見も出ました。また、現在の予算では十分な活動ができないとい
う点では概ね一致しましたが、法人化により産業界等との連携にその財源を求め
ることができるようになるとのコメントに対しては、私から利益相反等の問題を
指摘しました。

 議論の最後に座長から、会員の質の確保、政策決定への貢献、国際競争力の強
化、国民及び社会との対話が大切であるとの発言がありました。

 私は法人化案として提示されている事項、想定されている機能・役割のほとん
どは、国に存置する形態でも可能ではないかと発言しました。法人化によって自
動的に自由度が増すわけではなく、その実質こそが重要と考えます。有識者懇談
会の議論が今後どのように進むか不透明な状況ではありますが、12月に臨時総
会を開催し、日本学術会議としての対応について議論することも視野に入れてい
ます。

 引き続き、みなさまのご支援をよろしくお願い申し上げます。


*内閣府・有識者懇談会HP
https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai.html

*第5回有識者懇談会資料
https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/20231109shiryo.html

*第5回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20231109gijiroku.pdf

*第4回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20231102gijiroku.pdf

*第3回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20230925gijiroku.pdf

*第2回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20230906gijiroku.pdf

*第1回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20230829gijiroku.pdf

*日本学術会議HP「日本学術会議の在り方について」特設ページ
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-20.html
——————————————

[日本学術会議]会長メッセージ「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第5回会合の開催について」の発出について

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

               会長メッセージ              
 「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第5回会合の開催について」
               の発出について              

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 今般、会長メッセージ「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第5回
会合の開催について」が発せられましたので、下記のとおりご連絡させていただ
きます。

——————————————

  日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第5回会合の開催について 

                          令和5年11月20日
                            日本学術会議会長
                                光石 衛

 過日11月9日(木)16:00~18:00、日本学術会議の在り方に関す
る有識者懇談会の第5回会合が開催されました。冒頭で座長から、懇談会では日
本学術会議が果たす役割の議論を深めた上で組織形態を検討するが、仮に法人化
する場合の基本的な考え方について事務局に資料作成を指示したとの発言があり
ました。私からは法人化ありきではなく、役割について議論した上で組織の在り
方に変更が必要であればその検討に入ることを期待しており、その際には法人化
するのか、国の特別の機関として存置するのか、さらにそもそも法律改正の必要
性があるのかなどが議論になると考えていることを、改めて強調しました。また、
今後特に果たすべき機能として、立法府への助言機能、学術に関わる諸機関との
緊密なコミュニケーション、日本学術会議協力学術研究団体との連携強化、事務
局機能の強化、財政基盤の抜本的な改善の5点を挙げました。

 内閣府からは、「法人化の場合の基本的な考え方(案)」(第5回有識者懇談
会資料参照)の説明がありました。この案に対して私からは、会員選考、法人の
長の選出方法の内容が具体的に示されていないため、日本学術会議の自律性、独
立性が保証されるかどうかの判断が困難であること、安定的な財政基盤が確保さ
れなければ期待されている役割を果たすことはできないことを指摘した上で、次
の質問をしました。第一は法人化によって現在の学術会議が有する権限、例えば
政府への勧告や従来行っている活動ができなくなることはないか、第二は第25
期に行った会員選考を「基本的な考え方」にある「透明かつ厳正な」プロセスと
合致していると考えているか、第三は「基本的な考え方」で日本学術会議の前に
「新たな」を付した意図は何か、です。内閣府からは、権限や活動を減じたりな
くしたりすることはない、会員選考は内部に閉じたものではなく外部の目が入ら
なければならない、新しい法人になるという以外の意味はないとの回答がありま
した。

 有識者委員の多くが法人化により自由度が増すといった理由で「基本的な考え
方」を支持した一方、法人化案でも国存置の従来の政府案でもない案も検討すべ
きであるとの意見も出ました。また、現在の予算では十分な活動ができないとい
う点では概ね一致しましたが、法人化により産業界等との連携にその財源を求め
ることができるようになるとのコメントに対しては、私から利益相反等の問題を
指摘しました。

 議論の最後に座長から、会員の質の確保、政策決定への貢献、国際競争力の強
化、国民及び社会との対話が大切であるとの発言がありました。

 私は法人化案として提示されている事項、想定されている機能・役割のほとん
どは、国に存置する形態でも可能ではないかと発言しました。法人化によって自
動的に自由度が増すわけではなく、その実質こそが重要と考えます。有識者懇談
会の議論が今後どのように進むか不透明な状況ではありますが、12月に臨時総
会を開催し、日本学術会議としての対応について議論することも視野に入れてい
ます。

 引き続き、みなさまのご支援をよろしくお願い申し上げます。


*内閣府・有識者懇談会HP
https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai.html

*第5回有識者懇談会資料
https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/20231109shiryo.html

*第5回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20231109gijiroku.pdf

*第4回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20231102gijiroku.pdf

*第3回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20230925gijiroku.pdf

*第2回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20230906gijiroku.pdf

*第1回有識者懇談会議事録
https://www.cao.go.jp/scjarikata/20230829gijiroku.pdf

*日本学術会議HP「日本学術会議の在り方について」特設ページ
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-20.html
——————————————

【SCJ】日本学術会議ニュース・メールNo.865

======================================================================
    ** 日本学術会議ニュース・メール ** No.865 ** 2023/12/1
======================================================================
1.【開催案内】中部地区会議学術講演会
 「微生物がつなぐ文理融合研究-野生酵母クラフトビールと地域振興」
2.【開催案内】第6回 RISTEX総合知オンラインセミナー
 「学際研究/共創型研究のすすめ」
~異分野融合において「哲学者」が果たしうる役割
:数学・認知科学・神経科学・ロボティクスとの共同研究の実践から
■——————————————————————–
【開催案内】中部地区会議学術講演会
 「微生物がつなぐ文理融合研究-野生酵母クラフトビールと地域振興」
——————————————————————–■
【日時】2023年12月15日(金)13:00~16:00
【場所】静岡大学静岡キャンパス(静岡県静岡市駿河区大谷836)
【開催方法】対面・オンライン併用開催
【主催】日本学術会議中部地区会議
【共催】静岡大学
【開催趣旨】
 2010年代以降日本各地で本格的なクラフトビールの製造が行われるようにな
っています。各ブルワリーは製造方法や風味を洗練させるだけでなく、その土
地との結びつきを活かし、さまざまな付加価値を付与して、差別化を試みてい
ます。
 そのようなクラフトビール自体に消費者の関心が集まる一方、クラフトビー
ルツーリズム、つまりブルワリーやビアバー巡りによる観光とそれによる地域
づくりも注目されるようになっています。
 日本におけるクラフトビールづくりの最先端のひとつが、植物の花などから
採取した酵母(野生酵母)を用い製造する試みです。地域の名所、なかでも歴
史的に由緒ある寺社や史跡などや、地域住民の愛着ある場所から、野生酵母を
採取してクラフトビールに活用すれば、物語性を伴った地域の名産品を生み出
せるのではないか。そして大学がこのような取り組みに関われば、野生酵母と
いう微生物を介して、生物学、歴史学、経済学、倫理学等による文理融合研究
が可能となり、それを通じて地域に貢献できるのではないか。
 今回の学術講演会では、上記の意図により、静岡大学と静岡市、地元企業な
ど産官学が協働して行っているクラフトビールプロジェクトを紹介し、その理
論的・実践的意義について個別事例を超えて考えていくことをテーマとしてい
ます。

【プログラム】
https://www.scj.go.jp/ja/event/2023/357-s-1215-2.html
【参加費】無料
【申込み】要・事前申込み(締切 12/8)。以下のURLからお申し込みください。        
https://forms.office.com/r/wNSqUywQwy
【問合せ先】
日本学術会議中部地区会議事務局(名古屋大学研究協力部研究企画課内)
Tel: 052-789-2039

■——————————————————————–
【開催案内】第6回 RISTEX総合知オンラインセミナー
 「学際研究/共創型研究のすすめ」
~異分野融合において「哲学者」が果たしうる役割
:数学・認知科学・神経科学・ロボティクスとの共同研究の実践から
——————————————————————–■
 社会の具体的な問題の解決や科学技術の倫
理的・法制度的・社会的課題

(ELSI)への対応に資する社会技術の研究開発を推進しているRISTEX(社会技
術研究開発センター)は、学際研究/共創型研究を進めるうえでヒントとなる
情報を発信・共有するための総合知オンラインセミナーを開催しています。
 第6回は、「哲学」にフォーカスをあて、北海道大学 大学院文学研究院 教
授/人間知・脳・AI研究教育センター長 田口茂 氏をゲストにお迎えし、異分
野融合において「哲学者」が果たしうる役割についてご講演いただきます。
 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

<開催概要>
●開催日時: 2023年12月20日(水)17:15~18:15
●開催形式: オンライン(Zoom)
●定員: 300名(無料・先着順)
●対象: (1)学際研究/共創型研究に関心がある研究者
     (2)研究推進に携わるURA、大学・研究機関・民間企業等の職員、
省庁・助成団体関係者等
●参加申込締切: 2023年12月19日(火)13:00
●詳細・参加申込: 
https://www.jst.go.jp/ristex/info/event/20231220_01.html

<本件のお問い合わせ先>
 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
 社会技術研究開発センター(RISTEX)
 総合知オンラインセミナー事務局
E-mail: r-info-event@jst.go.jp
———————————————————————–
***********************************************************************
日本学術会議YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCV49_ycWmnfhNV2jgePY4Cw
日本学術会議公式Twitter
https://twitter.com/scj_info
***********************************************************************
***********************************************************************
学術情報誌『学術の動向』最新号はこちらから
http://jssf86.org/works1.html
***********************************************************************

[日本学術会議]会長メッセージ「第25期日本学術会議を終えるにあたって」の発出について

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

              会長メッセージ                
       「第25期日本学術会議を終えるにあたって」         
              の発出について                

                            日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 今般、会長メッセージ「第25期日本学術会議を終えるにあたって」が発せられ
ましたので、下記のとおりご連絡させていただきます。

——————————————

         第25期日本学術会議を終えるにあたって         

                            令和5年9月25日
                   第25期日本学術会議会長 梶田 隆章

 第25期の日本学術会議会長としての任期もあと少しとなりました。この機会を
お借りして、会長として3年間日本学術会議の運営に携わった私の思いをお伝えさ
せていただきます。

 まず、今期は、その初日から学術会議が推薦した6名の会員候補者が任命されな
いという異常事態の中で始まりました。以来、この問題の解決を私に課せられた最
大の課題と認識して学術会議の運営を行ってきました。学術会議側には瑕疵はあり
ませんので、2020年10月2日の要望書に書いたように「任命されなかった理
由を教えていただきたい」、「任命されていない6名を、任命してほしい」との思
いで対応してきました。またこの問題について多くの学協会の皆様などから心強い
メッセージをいただきました。ありがとうございました。残念ながら未だにこの問
題は解決しておりません。特に、2022年12月以来の学術会議の在り方問題へ
の対応に注力せざるを得なかったこともあって、以来この問題の解決に向けて何も
進展しておらず、次期に引き継がざるを得ないと思われます。申し訳ありません。

 また、2022年12月6日に内閣府から「日本学術会議の在り方についての方
針」が公表され、2023年の通常国会への法改正案の提出を予定しているとのこ
とでした。当事者の学術会議には事前に何の相談もなく、突然、学術会議法の改正
案が提案されて大変驚きました。その後、我々としては、このような法改正がなさ
れると、科学者の内外に対する代表機関として独立して職務を行う日本のナショナ
ル・アカデミーとしての日本学術会議の在り方が根本的に変わってしまい、ひいて
は他国からの日本という国への見方が変わってしまうのではないかとの危機感から
全力でこの問題に対応してきました。幸いにも、国内の多くの学協会や、多数の国
内外のノーベル賞受賞者を含む多くの方々のサポートを得て、2023年4月に、
この法改正案の国会への提出は見送られました。学術会議法改正案へ懸念を表明し
ていただきました多くの皆様に深く感謝申し上げます。

 その後内閣府では、日本学術会議に求められる機能及びそれにふさわしい組織形
態の在り方について検討するため、「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」
を2023年8月に設置しました。内閣府側では、見送りになった法改正案か、法
人化かの二者択一の議論を想定しているようです。一方、学術会議としては、現在
の日本の学術の現状を踏まえ、日本の学術の発展に資するような議論を行い、それ
を念頭に置いて学術会議や日本の学術生態系の在り方を広く議論してもらうことを
希望しています。残念ながら、この問題も第25期中には決着がつかず、次期の会
長を始め執行部の皆さんには期の初めという非常に重要な時期に多大な負担を強い
ることになり、申し訳なく思います。

 その一方で、2021年4月の第182回総会の場で「日本学術会議のより良い
役割発揮に向けて」をお認めいただいたことは、非常に良かったと思っております。
この中で書いた日本学術会議の自己改革を可能な限り進めさせていただきました。
それなりに多くの重要な改革ができたのではないかと多少自負しております。ただ
し、任命問題や学術会議の在り方問題に力を注がざるを得ず、本来であれば学術会
議としてやるべきことを、もっとできたのではないかとの忸怩たる思いもあります。
そして「より良い役割発揮」のなかで、学術会議がナショナル・アカデミーとして
活動するうえで最低限の条件としてナショナル・アカデミーの5要件を示したこと
は忘れてはならないと思います。5要件を明確にしたことで、学術会議の在り方問
題など、難しい問題に直面したときにぶれずに対応することができたと思っており
ます。

 次期の会長及び執行部には独自のお考えがあるだろうと思いますし、そのことは
最大限尊重すべきと思います。ただ、第25期の会長として、次期の会長また執行
部の皆さんにもし何か言わせていただけるなら、次期においても引き続きナショナ
ル・アカデミーの5要件等のナショナル・アカデミーはどうあるべきかなど決して
曲げてはいけないことを常に念頭に置いて難局に対処していただけることを願って
おります。現在の会員・連携会員で第26期も活動を継続される皆さまには、今期、
皆さんと共に考え追求してきた学術会議のあるべき姿を踏まえつつ、継承すべきこ
とは継承し、改めるべきことは改めて、日本学術会議が真価を遺憾なく発揮できる
ようにするための活動を進められることを期待しております。8月末に始まった有
識者懇談会への対応では、継承性が特に大切だと思います。そして、新たに会員・
連携会員となられる皆さまには、この3年間に私たちが議論してきた経験と知の蓄
積を踏まえつつ、新しい観点のもとに活動を進めてくださることを期待しておりま
す。

 第25期3年間にわたって多くの皆様のご理解、ご協力をいただき、深く感謝し
ております。どうもありがとうございました。皆様の今後のご活躍と日本学術会議
の発展を祈念しております。

[日本学術会議]9月15日幹事会のご報告

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

            9月15日幹事会のご報告            

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2023年9月15日、第352回幹事会を開催しました。今回の幹事会では、
提言1件及び連絡会議が作成した「記録」等が承認されました。
幹事会資料は、日本学術会議のホームページに掲載しております。

○第352回幹事会(9月15日)資料
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo352.html

【SCJ】日本学術会議ニュース・メールNo.857

======================================================================
    ** 日本学術会議ニュース・メール ** No.857 ** 2023/9/8
======================================================================
1.【開催案内】公開シンポジウム
 「パンデミックと経営ー危機にどう備えるかー」
2.【開催案内】公開シンポジウム
 「総合知における人文・社会科学の役割と評価」
3.【開催案内】第2回 RISTEX総合知オンラインセミナー
 「学際研究/共創型研究のすすめ」~人文・社会科学系の産学連携は何をやっ
  ているのか ―ELSI共創のポテンシャル
■——————————————————————–
【開催案内】公開シンポジウム
 「パンデミックと経営ー危機にどう備えるかー」
——————————————————————–■
【主催】日本学術会議経営学委員会新型コロナ感染症による経営実践・経営学
・経営学教育への影響を検討する分科会
【共催】経営関連学会協議会
【日時】9月18日(月・祝) 13:30~16:50 
【場所】日本学術会議講堂(ZOOMウェビナーによるオンライン配信あり)
【参加費】無料
【定員】200人(対面参加について)
【事前申込み】要 
https://forms.gle/QYyVyygUY8ZkWe466
【開催趣旨】
 自然災害や戦争などの危機と常に隣り合わせの時代にあって、経営の視点か
ら私たちは新型コロナウイルス感染症のパンデミックの経験から何を学べるの
でしょうか。コロナ禍で特に厳しい経営の舵取りを求められた航空業界から片
野坂真哉氏と、大学から経営学領域での指揮を執られた南知惠子氏を招き、コ
ロナ禍の経営実践、経営学、経営学教育への影響を調査した日本学術会議の分
科会メンバーとともに、経験からの学びについて考えてみたいと思います。
【プログラム】https://www.scj.go.jp/ja/event/2023/340-s-0918.html
【問い合わせ先】
公開シンポジウム「パンデミックと経営ー危機にどう備えるかー」事務局
メールアドレス:  businesspandemic2023(a)gmail.com
※(a)を@にしてお送りください。

■——————————————————————–
【開催案内】公開シンポジウム
 「総合知における人文・社会科学の役割と評価」
——————————————————————–■
【主催】日本学術会議第一部人文・社会科学の役割とその振興に関する分科会、
第一部人文・社会科学基礎データ分科会
【共催】中部大学創造的リベラルアーツセンター
【日時】令和5年9月23日(土)13:00~16:00
【場所】オンライン
【参加費】 無料
【定員】500人
【事前申込み】要 (締切:9月17日(日))
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf5q_giHD2pfADD0XlqoZbORQhC6udkeVcyB1JNN_LRLNxRUA/viewform
【開催趣旨】
 2021年4月に施行された「科学技術・イノベーション基本法」において人文・
社会科学が同法の対象とする科学技術の中に含まれることになった。そして同
法とそれを受けて制定された「科学技術・イノベーション基本計画」では、人
文・社会科学の「知」と自然科
学の「知」の融合による「総合知」に注目され

るようになった。このことを受けて日本学術会議でも人文・社会科学の振興と
総合知における役割・評価について議論を重ねてきた。本公開シンポジウムで
は、総合知において人文・社会科学が果たしている、また果たすべき役割は何
か、また、その役割遂行をどのように評価するのか、といった問題について参
加者とともに考えたい。
【プログラム】https://www.scj.go.jp/ja/event/2023/348-s-0923-3.html
【問い合わせ先】
佐藤嘉倫研究室
メールアドレス: sato.yoshimichi@kuas.ac.jp

■——————————————————————–
【開催案内】第2回 RISTEX総合知オンラインセミナー
 「学際研究/共創型研究のすすめ」~人文・社会科学系の産学連携は何をやっ
  ているのか ―ELSI共創のポテンシャル
——————————————————————–■
 社会の具体的な問題の解決や科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(EL
SI)への対応に資する社会技術の研究開発を推進しているRISTEX(社会技術研
究開発センター)は、学際研究/共創型研究を進めるうえでヒントとなる情報を
発信・共有するための総合知オンラインセミナーを開催しています。
 第2回は、「人文・社会科学系の産学連携」にフォーカスをあて、大阪大学社
会技術共創研究センター長 岸本充生氏をゲストにお迎えし、「人文・社会科学
系アカデミアと産業界によるELSI共創のポテンシャル」についてご講演いただ
きます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

<開催概要>
●開催日時: 2023年9月13日(水)16:00~17:00
●開催形式: オンライン(Zoom)
●定員: 200名(無料・先着順)
●対象: (1)学際研究/共創型研究に関心がある研究者
     (2)研究推進に携わるURA、大学・研究機関・民間企業等の職員、
省庁・助成団体関係者等
●参加申込締切: 2023年9月12日(火)13:00
●詳細・参加申込: 
https://www.jst.go.jp/ristex/info/event/20230913_01.html

<本件のお問い合わせ先>
 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
 社会技術研究開発センター(RISTEX)
 総合知オンラインセミナー事務局
E-mail: r-info-event※jst.go.jp (※を@に変更して送信して下さい)
———————————————————————–
***********************************************************************
日本学術会議YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCV49_ycWmnfhNV2jgePY4Cw
日本学術会議公式Twitter
https://twitter.com/scj_info
***********************************************************************
***********************************************************************
学術情報誌『学術の動向』最新号はこちらから
http://jssf86.org/works1.html
***********************************************************************
=======================================================================
日本学術会議ニュースメールは転載は自由ですので、関係団体の学術誌等へ
の転載や関係団体の構成員への転送等をしていただき、より多くの方にお読み
いただけるようにお取り計らいください。
過去のメールニュースは、日本学術会議ホームページに掲載しております。
https://www.scj.go.jp/ja/other/news/index.html
【本メールに関するお問い合わせ】
本メールは、配信専用のアドレスで配信されており返信できません。
本メールに関するお問い合わせは、下記のURL に連絡先の記載がありますの
で、そちらからお願いいたします。
=======================================================================
発行:日本学術会議事務局 https://www.scj.go.jp/
〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34

[日本学術会議]8月29日幹事会及び記者会見のご報告

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位                  

          8月29日幹事会及び記者会見のご報告         

                            日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2023年8月29日、第351回幹事会を開催するとともに、記者会見を行い
ました。今回の幹事会では、第26期における継続的な活動を実施するために国際
委員会及び分野別委員会の下の分科会等の新規設置について承認するとともに、提
言3件についても承認されました。
 記者会見では、冒頭の梶田隆章会長の挨拶(下記のとおり)のほか、
S20(Science20)共同声明、「持続可能な社会のための科学と技術に
関する国際会議2023」開催、学術フォーラム・公開シンポジウムの開催予定等
についてご説明いたしました。
 幹事会資料及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲載
しております。

○第351回幹事会(8月29日)資料
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo351.html

○第25期幹事会記者会見資料(8月29日)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

———————————————————————-
○記者会見冒頭の梶田隆章会長の挨拶
【有識者懇談会】
 まず、みなさんご承知のとおり、本日午前、内閣府において日本学術会議のあり
方に関する有識者懇談会の第一回会合が開かれました。私たちは会議の公開を願っ
ておりましたが、残念ながらそれはかなえられませんでした。しかし、後日、詳細
な議事録が公表されると伺っておりますので、本日の内容についてはそちらをご確
認ください。
 会合の場で私からは、日本学術会議とはどういう組織か、この間の活動の概要、
会員任命問題、今期私たちが決定・公表した「より良い役割発揮に向けて」以降の
学術会議のあり方に関する議論の経緯、などを説明しました。
 また、有識者会議への期待として、日本や世界の科学が抱える課題を大きな視野
で見据えて、その中で日本のナショナルアカデミーとしての日本学術会議に期待さ
れる役割を考えていただきたいと申し上げました。
 あわせて、政府において有識者会議の検討事項として示されている事項、すなわ
ち前国会に提出する方向で準備されていた法案及び日本学術会議を法人化するとの
考え方について、これまでから明らかにしてきた私たちの考え方や態度についても
端的に説明いたしました。
 私たちとしては引き続き、有識者会議が日本の学術のあり方全体を見直すための
有意義な機会となることを期待しつつ、そのために力を尽くしていきたいと考えて
います。

【提言の審議】
 次に、本日の幹事会における提言の審議について申し上げます。本日の幹事会で
は、科学者委員会のとりまとめた「大学・研究機関における男女共同参画推進と研
究環境改善に向けた提言-日本学術会議アンケート調査結果を踏まえて-」、着床
前診断、特にPGT-Mに関する検討分科会のとりまとめた「倫理的課題を有する
着床前遺伝学的検査(PGT)の適切な運用のための公的プラットフォームの設置
-遺伝性疾患を対象とした着床前遺伝学的検査(PGT-M)への対応を中心に-」
及び土木工学・建築学委員会IRDR分科会のとりまとめた「壊滅的災害を乗り越
えるためのレジリエンス確保のあり方」について審議され、いずれも承認されまし
た。

【各国アカデミー調査】
 次に、各国アカデミー調査について申し上げます。これまでG7の国々などを中
心にとりまとめておりましたアカデミー調査に含まれていなかったOECD加盟国
の情報を追加した資料を本日の幹事会において公表しました。幹事会資料として学
術会議HPに掲載しておりますので、ご参照ください。

【サイエンス20共同声明】
 次に、サイエンス20共同声明について申し上げます。G20各国の科学アカデ
ミーは、「持続可能な開発のための変革する科学」というテーマの下で、クリーン
エネルギー、ヘルス、科学と社会・文化の3つの分野で提言を公表しました。共同
声明の原文と仮訳は、幹事会資料として学術会議HPに掲載しておりますので、ご
参照ください。

【持続会議2023】
 次に、持続可能な社会のための科学と技術に関する国際会議2023について申
し上げます。9月7日、8日において、日本学術会議の主催による持続可能な社会
のための科学と技術に関する国際会議2023を開催する予定です。テーマは「壊
滅的災害に対してレジリエントで持続可能な社会への変革」となっております。詳
細については、高村副会長からご説明いたします。

【学術フォーラム・公開シンポジウム等】
 最後に、今後の学術フォーラム・公開シンポジウム等の開催予定について、資料
としてお配りしております。詳細については、菱田副会長からご説明いたします。
———————————————————————-