第4回JSAR・KSARのジョイントシンポジウム報告

第4回JSAR・KSARのジョイントシンポジウムについて

 日本繁殖生物学会が取り組んでいる国際交 流促進の一環として、渉外理事永井が中心となって日韓の動物繁殖学関連学会の交流を進めております。今回、第4回日本繁殖生物学会(JSAR)・韓国動物 繁殖学会(KSAR)のジョイントシンポジウムを平成20年6月20日に韓国ソウルの建国大学において開催しました。その内容を報告いたします。

  JSARの平尾雄二会員およびKSARのHoon Taek LEE教授(建国大学)が中心になって、第4回JSAR・KSARのジョイントシンポジウム:Recent Advances in Animal Reproductive Biotechnology(動物繁殖バイオテクノロジーにおける最近の進展)を開催しました。250人の参加者が集い、KSARの年次大会と一体であっ たことを差し引いても、相当数の聴衆であったといえます。シンポジウムは、元・KSAR会長のKyung Soon IMソウル大学名誉教授のきれいな日本語を交えた挨拶とJSAR理事長の西原真杉東京大学教授の挨拶で、荘厳な雰囲気での幕開けとなりました。続いて Yong-Mahn HAN教授によるシンポジウムの概要説明があり、それを受けてLEE教授と佐藤英明東北大学教授によるプレナリーセッションが行われました。その後、3つ のセッションにおいて、日本からは6名(高橋昌志、Tamas Somfai、松脇貴志、上野山賀久、岸上哲士、田中智の各会員)による発表が行われました。質疑応答では会場からの質問が相次ぎ、心地よい緊張感と充実 感が最後まで持続されました。日本の研究の進展具合をKSAR会員に強く印象づけることができたのではないかと感じると同時に、KSAR側の発表者から受 けた刺激にも非常に強いものがありました。その後は、LEE教授のはからいで韓国側の発表者およびシンポジウム関係者との交流会が開催されました。このよ うに全体として盛会であり、研究推進の上でも、また両学会の交流の点からも、有意義なシンポジウムとなりました。

渉外理事 永井 卓