日本繁殖生物学会理事長
西原眞杉(東京大学大学院農学生命科学研究科)
本年4月から3年間、 理事長を務めさせていただくことになりました。本学会も佐藤英明前理事長のご努力で、今まさに国際化に向かって大きく踏み出しています。今期もその方向性 を堅持するとともに、国内にあっては様々な分野の、そして様々な年代の会員相互の交流をより深め、活発な学会として発展してゆくことができればと思ってい ます。
今後も、韓国をはじめとして多くの国とのシンポジウム等の共催が計画されています。このような学術交流を継続的なものにするため に、各国の関連学会との間に学術交流協定を締結してゆくことができればと考えています。さらに、学術集会では国内の他の関連学会との共催も視野に入れなが ら、繁殖生物学、生殖科学に関わる基礎から応用に至る多くの分野の方々が集い、活発な議論を展開できる様な場ができればと思います。特に、学術集会の重要 な企画として定着し、若手のメンバーを中心に自主的な運営がなされている若手企画シンポジウムは本学会の財産であり、今後もその活動を支援できればと考え ています。
学会の事業の大きな柱は、言うまでもなく学術集会の開催と機関誌の刊行ですが、今後はさらに広報委員会のご協力も得て、ホー ムページや電子メールを活用して会員の皆様に、また社会に向かって、定期的に情報を発信していくシステムを構築できればと考えています。機関誌の刊行につ いては、近年海外からの投稿数も増加し、順調に国際化の道を歩んできていますが、眞鍋昇編集委員長以下強力な編集委員会がさらに様々なアイデアを練ってい ますので、安心してお任せしたいと思っています。また、広報委員会、学術集会等検討委員会、若手奨励策検討委員会も従来より様々な施策を打ち出して大きな 成果を挙げてきていますが、今後も学会の活性化に向けて積極的な提言をお願いできればと思っています。
今期の常務理事は、内藤邦彦(庶 務)、宮本明夫(会計)、永井 卓(渉外)、前多敬一郎(企画)、眞鍋 昇(編集)の先生方にご担当いただくことになりました。これらの先生方とともに、 本学会がますます活気のある学会となるよう尽力したいと考えていますので、会員各位のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
JRD編集委員長
眞鍋 昇(東京大学大学院農学生命科学研究科)
4月から西原眞杉会員の後を引き継いで機関誌(The Journal of Reproduction and Development)の編集委員長を担当することになりました。JRDは、学会会員の皆様や歴代の編集委員、編集委員長がたのおかげをもちまして ISIに登録され、MedlineとCross referenceにも登録されて国際誌としての体裁を整えることができてまいりました。
今期3年間は、前多敬一郎会員に副編集委員長を、奥田 潔、長嶋比呂志、大蔵 聡会員に編集幹事をお願いして(1)インパクトファクターのポイント向上と (2)電子投稿システムの充実によって一層の国際化を実現することを目標にかかげ、非力ですが最善を尽くしたいと思います。どうか宜しくご一層のご支援を 賜るよう心からお願いいたします。
原則としてOn Lineで投稿・審査プロセスを進めます。しばらくの間は従来と同様の郵送によるOff Line投稿プロセスにも対応しますが、遠からずOn Line投稿・審査プロセスのみにいたしたいと思いますので、宜しくご協力を賜りますようお願いいたします。
また次世代を担ってくださる会員が活躍できるOn Job Trainingの場を提供するという本学会の恒例にしたがってEditorial Boardsの若返りをはかりました。新たに金井克晃、田中 智、若山照彦、高橋 透、大迫誠一郎、本道栄一、田中知己、片桐成二、松本浩道、宮崎 均、 南直治郎、金子浩之、種村健太郎、上村俊一会員にご参加いただくことになりました。海外編集委員として韓国のSang-Yoon NAM先生とNam-Hyung KIM先生、中国のShien ZHU先生、ベトナムのXuan Nguyen BUI先生、タイのRangsun PARNPAI先生にもご参加いただけることになりました。長年にわたって格段のご尽力を賜りました西原眞杉、高橋芳幸、塩田邦郎、九郎丸正道、村上 昇、山田雅保会員には心からお礼を申し上げます。