第7回若手サマーセミナー 報告
- 第7回 サマーセミナー報告書
- 2025年9月14日に東京農業大学サイエンスポートで開催された第7回繁殖学会若手サマーセミナーについて報告いたします。本セミナーは、「他分野からの情報や知識の共有」、「分野の垣根を越えた若手研究者間の交流」、およびそれらを通じた「参加者自身の研究モチベーションの向上」を目的としており、若手サマーセミナー学生運営委員が中心となって企画・運営しています。本年度も完全対面形式で開催されました。
今回のセミナーでは、学生同士の交流を深めるとともに、柔軟かつ独創的な発想をもとに繁殖研究の将来像を考えるきっかけとなることを目指しました。そこで「繁殖×未来!2〇〇〇年のスクープ」と題し、繁殖研究の最前線でご活躍されている2名の先生方をお招きし、それぞれの研究分野におけるこれまでの繁殖研究と今後の展望についてご講演いただきました。 また、グループワークでは、参加者が未来の新聞記者となり、繁殖研究を通じて実現したい未来を新聞記事という形で表現しました。
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- <参加者>
学部生 2名
大学院生 (修士) 11名
大学院生 (博士) 3名
オブザーバー・世話役 3名
講師 2名
<内容>
14:30ー15:00 受付
15:00ー15:05 開会挨拶
第1部 特別講義「繁殖のイマと未来について考えよう!」
15:05ー15:25 講演① 三浦亮太郎 先生 (酪農学園大学)
15:25ー15:50 講演② 藤井渉 先生 (東京大学)
第2部 グループワーク「学生記者になって未来の繁殖を取材しよう!」
15:50ー17:45 グループワーク・発表
17:45-17:55 講師の先生方による審査・講評
17:55-18:00 閉会挨拶・写真撮影
18:30-20:30 懇親会
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- 第1部 特別講義「繁殖のイマと未来について考えよう!」
- 第1部では、三浦亮太郎先生(酪農学園大学)と藤井渉先生(東京大学)にご登壇いただき、それぞれの研究分野における繁殖研究のこれまでの成果と今後の展望についてご講演いただきました。参加者は最新の研究成果や技術的挑戦、将来の社会応用などについて具体的な事例を交えながら学ぶことができました。講演後には先生方へ個別に質問や意見交換を行う参加者の姿も見られ、非常に充実した講演会となりました。お忙しい中、貴重なお時間を割いてご講演いただき、誠にありがとうございました。
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- 第2部 グループワーク「学生記者になって未来の繁殖を取材しよう!」
- 第2部では、参加者一人ひとりが“未来の新聞記者”として、繁殖研究で解決したい社会課題や実現したい未来像についてグループで議論しました。テーマ(医療・食糧・環境・宇宙)をグループごとにくじ引きで決定し、未来の技術・制度・倫理の在り方を自由に模索し、科学的根拠と社会的意義の両面を踏まえた議論が交わされました。各グループからは非常にユニークで具体的な新聞記事案が発表され、先生方からも研究の実現可能性や社会実装に向けたコメントをいただき、研究の価値を多角的に捉える機会となりました。この中から将来実現するアイデアが生まれるかもしれないという期待感に満ちたセッションでした。
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懇親会
セミナー終了後は、希望者にて東京農業大学周辺の飲食店に場所を移し、懇親会を開催いたしました。講師の先生方や学生間で垣根なく交流が進み、研究内容の議論にとどまらず、各大学・研究室での活動や将来の進路、日々の趣味や生活に関する話題も交えながら、終始和やかな雰囲気で親交が深まりました。そこで築かれたつながりを基に、翌日以降の学会セッションでも積極的に交流を行う参加者の姿が見られるなど有意義な機会となりました。参加してくださった皆様にとって、今後の研究活動の一助となれば幸いです。
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- 若手サマーセミナーの企画に携わって ~運営委員の声①~
- 東京⼤学
梶本 樹(学部6年)
- 初めての若手サマーセミナー、そして初めての繁殖生物学会への参加でしたが、他大学の同世代の研究者と交流してみたいと思い、参加させていただきました。
本セミナーは、学生委員と先生方が4月から約半年をかけて企画したもので、顔合わせから当日までのすべての過程が本当に楽しい時間でした。企画の立案では、過去の企画を参考に「異分野との融合」や「AIの活用」といったキーワードを挙げていき、それらを総括するテーマとして「未来の繁殖」を掲げ、企画内容を練り上げていきました。予行を重ねて修正を行う過程では、4人の委員がそれぞれの得意分野を活かして分担しながら、より良い形を目指すことができました。
当日は、三浦先生、藤井先生のお二方から、授業や日々の研究の中では聞くことのできないキャリアや研究観についてお話しいただき、大変刺激を受けました。後半のグループワークでは、各班から学生委員の予想を超えるユニークな発表があり、本セミナーの魅力を改めて実感しました。
企画の立ち上げからグループワークまで、交流を通じて自分一人では思いつかない発想に出会い、形にしていくという貴重な経験をさせていただきました。改めまして、参加者の皆様、講師の先生方、学生委員の皆様、そして世話役の先生方に心より感謝申し上げます。
- 若手サマーセミナーの企画に携わって ~運営委員の声②~
- 日本獣医生命科学大学
川嶋 一輝(修士1年)
- 今年の若手サマーセミナーでは、実行委員として企画・運営に携わるという大変貴重な機会をいただきました。限られた準備期間の中で、プログラムの構成や講師の先生方との調整、参加者の皆様に心から楽しんでいただける交流企画の立案など、すべてが初めての挑戦であり、試行錯誤の連続でした。準備段階では、学生委員一同が率直に意見を出し合いながら一つの企画を練り上げていく過程が非常に刺激的で、企画が形になっていくにつれてどのようなセミナーになるのか期待が高まりました。
セミナー当日、会場で参加者の皆様が笑顔で交流し、活発に議論を交わす光景を目にしたとき、心からこの企画に携われてよかったと感じました。今回の経験を通して、目標達成に向けてチームで取り組む難しさと、それを成し遂げたときの大きな達成感を味わうことができました。本セミナーが参加者の皆様にとって実り多く、心に残る一日となっていれば幸いです。改めて、ご協力いただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます。
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- 若手サマーセミナーに参加して ~参加者の声①〜
- 日本獣医生命科学大学
馬門 大暉(修士1年)
- 昨年に続き、今年も若手サマーセミナーに参加させていただきました。前半では、酪農学園大学の三浦亮太郎先生と東京大学の藤井渉先生のご講演を通じて、繁殖分野のこれまでの研究の流れや、これからの展望について深く学ぶことができました。
三浦先生のお話では、毎日動物を観察し続ける粘り強さや、専門外の分野にも積極的に飛び込んでいく柔軟さがとても印象的でした。他ラボの先生方との交流を通じて分野を越えた関係を築かれている姿勢には、研究者としての行動力と人間力を感じました。現場の声に耳を傾け、自分の足で課題を探しに行く姿勢にも、強く心を打たれました。
藤井先生のご講演では、ゲノム編集技術の最前線について学び、遺伝子改変動物の開発に関するお話が印象的でした。これまでの研究成果と現在の知見を踏まえ、生命科学や繁殖分野における技術革新の可能性を強く感じました。また、家禽などの経済動物への応用も進んでいるとのことで、今後の展開がとても楽しみです。
後半のグループワークでは、「環境」というテーマをもとに、2050年の地方農業と繁殖の未来について議論しました。繁殖分野に対してさまざまな視点を持つ参加者が集まっていたので、普段の研究では出会えないような考え方やアイデアに触れることができ、とても刺激的な時間でした。
セミナー後の交流会では、学年や所属ラボの垣根を越えて多くの方々と交流でき、研究以外の面でもたくさんの学びがありました。とても充実した時間を過ごすことができ、改めて参加できたことに感謝しています。
企画・運営に携わってくださった皆様、本当にありがとうございました。来年もぜひ参加させていただきたいです!
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- 若手サマーセミナーに参加して ~参加者の声②〜
- 山梨大学
丸橋 由依 (修士2年)
- 昨年に続き2回目の参加でした。第1部では三浦先生と藤井先生にご講演いただき、繁殖に関する最新の知見と未来の繁殖についてお話をいただきました。ご講演の中で三浦先生が紹介された「人は理論を事実に合わせる代わりに理論に合わせてわずかに事実をゆがめはじめるものだ」というシャーロックホームズの言葉が、研究を続けるうえで常に心に留めておくべき言葉だと感じ、印象的でした。第2部のグループワークでは与えられたキーワードに基づいて未来の繁殖について議論し、新聞を作成しました。私たちの班は「食糧」をテーマに話し合い、日本の畜産が抱える課題を解決する方法を考えた結果、「かものはしを家畜化する」という結論に至りました。発想力豊かなメンバーだったので、独創的でユニークなアイディアが次々と生まれ、スムーズに新聞作成に取り組むことができました。サマーセミナーの後に開催された交流会では、学年や大学の垣根を越えて交流することができ、とてもいい刺激になりました。
サマーセミナーを通じて出会った参加者とはその後の学会でも話す機会が増え、より一層学会を楽しむことができました。本セミナーの企画、運営に携わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。来年も参加します!
- 学⽣運営委員
牛込 夏樹 (山梨大)
梶本 樹 (東京大)
後藤 佑月 (京都大)
川嶋 一輝 (日獣大)
若⼿奨励策検討委員
伊藤 ⼤裕(世話役・⼭梨⼤学)
内田 あや(世話役・ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社)
渡辺 雄貴(オブザーバー・⽇本獣医⽣命科学⼤学)
主催:⽇本繁殖⽣物学会