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第5回若手企画シンポジウム報告


 広島大会初日(2004年9月16日)の夜に開催した第5回若手企画シンポジウムについてご報告いたします。今回も昨年の形式(研究室紹介のポスター展示を中心としたパーティ形式)を踏襲し、「参加者同士の交流の場」として位置付けた企画としました。日韓合同シンポジウム直後の時間帯ということで、韓国からの皆さんも含めて100名以上の方に参加していただき、「広島風お好み焼き」をつまみながら和やかに開催できました。シンポジウム当日の様子は、研究室紹介のポスター展示をしていただいたみなさんからの感想をご覧ください。また、シンポジウムに参加していただいたひとりひとりがこの企画を大いに盛り上げてくれたことに、シンポジウム企画グループ一同、心より感謝したいと思います。当日行ったアンケートの結果をみますと、おおむね好評だったと考えていますが、来年度以降に向けて改善すべき点など率直なご意見もいただいています。今後も若手会員のみなさんの意見を取り入れつつ、大会恒例のシンポジウムとして定着・発展させていきたいと考えています。次回の静岡大会で予定している第6回シンポジウムにもぜひご参加下さい。本企画についてご意見等ありましたら、最寄りの若手奨励策検討委員までお知らせください。

 最後に、快くポスター展示を引き受けて下さった各研究室のみなさんと、今年の目玉企画「広島風お好み焼き」をはじめとする準備などにご協力いただきました広島大学のみなさんに厚く御礼申し上げます。

大蔵 聡(若手奨励策検討委員会)


当日のスナップ写真こちらをご覧下さい。



【第5回若手企画シンポジウム・ポスター展示研究室(順不同、カッコ内は展示担当者)】
  • 高知大農 生物資源 遺伝資源開発学(枝重圭祐さん)
  • 東京農工大 獣医生理学(Mohamed Sabry Medanさん)
  • 九州大院農 動物資源科学 繁殖生理学分野(山内伸彦さん)
  • 自然科学研究機構基礎生物学研究所 行動制御研究部門(今村拓也さん)
  • 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター ゲノム・リプログラミング研究チーム(岸上哲士さん)
  • 明治大農 生命科学 発生工学研究室(田口さゆりさん)
  • 山口大農 獣医 家畜臨床繁殖学講座(吉田智佳子さん)
  • 東京大院農学生命 応用遺伝学教室(久米佐知さん)
  • 名古屋大院生命農 動物生殖制御学・神経内分泌統御学研究分野(上野山賀久さん)
  • 理化学研究所 筑波バイオリソースセンター 遺伝工学基盤技術室(三木洋美さん、越後貫成美さん)
  • Lab. of Development & Differentiation, Korea Research Institute of Bioscience & Biotechnology (KRIBB)(Yong-Mahn Hanさん)
  • Major of Dairy Science, Division of Applied Life Science, College of Agriculture and Life Science, GyeongSang National University(Jin-Hoi Kimさん)
  • Dept. of Veterinary Medicine, College of Veterinary Medicine, Chungbuk National University(Ill-Hwa Kimさん)




The 5th Symposium of Young Scientists, Hiroshima (an impression)

Mohamed Sabry Medan
(Laboratory of Veterinary Physiology, Tokyo University of Agriculture and Technology)

I attended the 5th Symposium of Young Scientists which held in Hiroshima on September 16, 2004. I would like to express my impression about this symposium. I think it is a very good idea to hold these types of symposia. It provides a very good chance to talk with many young scientists including Ph D students, Post-Doc and researchers. This event help brought together many young scientists in the same field talking together and discussing their current researches and their future studies. The symposium was arranged well. Every young scientist provides a short talk about his laboratory research activity and staff members and then holding side discussions while drinking and eating snacks. Although the time of the symposium is not so long, we discussed many issues. In my opinion, these symposia will help development of science as we expect a lot from young scientist. It will be a great idea if you can invite young scientists from many countries. I would like to thank the organizing committee of the symposium.






第5回若手シンポジウムに参加して

久米 佐知(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用遺伝学教室)

     今回の広島大学での日本繁殖生物学会は、私にとって初めての学会発表でした。私の所属する研究室から発表するのは私一人だったため、若手シンポジウムの研究室紹介も頼まれ、ポスター作りをすることになりました。しかし、学会発表の準備に追われ、また若手シンポジウムというものがどんなものなのかも予想がつかず、研究室紹介のポスターを作るのにはかなり苦戦しました。そんな私に研究室の人たちは手を差し伸べてくださり、快くポスター作りをほとんど引き受けてくれて本当に助かりました。ありがとうございました。

     シンポジウムでは、研究内容について結構深い内容が聞かれるのではと思い、緊張して身構えていたのですが、実際にシンポジウムに参加してみると、まるでお祭りのようににぎやかで楽しい雰囲気で少し驚きました。私は、はじめなかなか話しかけられなかったのですが、研究室の先生に紹介してもらったりして楽しく過ごすことができました。ただ、研究室紹介のポスターを読んでくださる方もいたもののほとんど質問されなかったのが少し残念でした。せっかくポスターを展示するのですから、ポスターの内容について質問や話などする時間をきちんと設けてもいいのでは、と感じました。今回、初の学会発表ということでまったく余裕がもてなかったのですが、次回からは自分から積極的にいろいろな方にお話を伺いにいき、今後の研究に生かせるような議論ができるようにしたいと思っています。今後、この若手シンポジウムがますます交流の場として発展していくことを期待し、また私自身もそのような意識を持って参加したいと思います。

     最後に、このようなすばらしいシンポジウムを開催してくださった若手奨励策検討委員会の先生方、広島大学の先生方、学生の皆様に心より感謝いたします。



若手企画シンポジウムの感想

田口 さゆり(明治大学農学部生命科学科 発生工学研究室)

     この度第5回若手企画シンポジウムで初めてポスターの展示・発表をさせて頂きました。実際参加してみると本当に若手なのは私だけなのでは!?と思ってしまうような雰囲気がありとても緊張しました。大学3年生だし、研究室に入って1年もたっていないし、学会にほとんど行ったことがないし、お酒も飲まず最初の方はずっとおどおどしていました。しかも自分と同じ大学の人しか知り合いがいなくて居場所に困りました。

     今回発表の時間は1分間しかなく何を話したらよいか悩みました。研究内容はまず伝えられないと思い、研究室の雰囲気が少しでも伝えられればいいなと思って話をさせていただきました。3年の私でもこうやって学会に参加することができるということをアピールしたかったです。話す内容はその場で考えていたので何を話したかはあまり覚えていませんが…。私達の研究室に少しでも興味をもっていただければ幸いです。

     自分もそうでしたがポスターの前に立っている人がいなかったので誰がどこの大学の方なのかわからなくて探すのに苦労しました。パーティー形式だったので仕方ないですが、飲み物を片手に持ち名札をずっと見つめながら歩いてしまいました。もっといろいろな方々とお話して、いろいろなことを学んでみたかったです。それから自分にもう少し英語能力があればよかったと思いました。韓国からせっかく来てくださった方々と一言もお話しすることが出来ず残念でした。

     シンポジウム全体はとてもよい雰囲気でおこなわれていたと思います。私は今回が初めての参加だったので前回がどんな雰囲気だったのかわかりませんが、とてもたくさんの方々が参加されていて驚きました。未熟者な私ですが参加することができてとてもうれしかったです。広島焼きとてもおいしかったです。

     最後になりましたが今回の若手企画シンポジウムを計画・運営ならびに会場の設営・準備などしていただいた皆様お疲れ様でした。今後ともこのような会が続きますことをご期待申し上げます。機会があればまた参加させていただきたいと思います。



第5回若手企画シンポジウムのポスターを作製するにあたって

越後貫 成美(理研バイオリソースセンター 遺伝工学基盤技術室)

     繁殖生物学会の若手企画シンポジウムは「若者もひっくるめてみんなで学会を作り上げるぞ!」という意気込みが感じられて、毎年楽しく参加していました。去年の帯広大会、研究室紹介のポスターを見て、衝撃を受けました。「なんなんじゃー!この軽いノリのポスターは!!!」私にとって学会とは、普段はお目にかかれない正装をして、きちんとした言葉遣いで・・・。と「ピアノの発表会」的雰囲気のものだと捉えていました。しかし、ここで並んでいるポスターたちは砕けている。しかもそれが心地いい。会話も弾んでいる。ヤラレター!と思いました。来年こそはポスターを作ってたくさんの人と交流しようと心に誓いました。

     そして今年。ポスターを作製するにあたり、そのポイントについて考えました。ウチのオヤブン(小倉淳郎先生)は有名だから研究室の仕事内容(※)はみんな知っている。それはオヤブンに任せて、もっと違う角度からウチの研究室を表現しようと考えました。それにはやはり研究室を構成している個人個人を紹介するのが一番ではないかという結論に達しました。その人らしい写真をとって、一言でアピール。これをポイントにポスターを作製しました。発表用のポスターを必死に作っている人もいる中、ディズニーランドで購入した、まさにこのポスターのために作られたようなマウス耳のついた帽子をかぶってもらって撮影。そして一言をつける。(ちなみに私は『趣味:パイプカット、特技:偽妊つくり、主食:アイス』でした。)このようにして作り上げていったのでした。

     若手シンポジウム当日、他の研究室より浮き立った私たちのポスターはたくさんの方々に見てもらうことが出来ました。

     『研究のアイデア、ヒントは人との交流+ビールから!』こんなテーマでこれからも若手企画シンポジウムが発展していけたらいいなと思います。

    (※)研究室の仕事内容はJRD2003年6月号(Vol. 49, No. 3)の和文ページに掲載されている小倉先生の記事をご参照ください。


    【写真】 研究室紹介ポスターの一部 (室長小倉先生の場合)



第5回若手企画シンポジウムに参加して

三木 洋美(理研バイオリソースセンター 遺伝工学基盤技術室)

     広島県と言えば…の、焼きたてのお好み焼き (しかも屋台付き)、これは、今までにはない画期的な試みで良かったと思います。お好み焼きとビールを片手に、普段お話しする機会のない方とお話しできて、普段大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。

     参加していた、周りの方々の意見も参考に、今後、改善すれば良いなと感じた点をまとめてみました。

  • お好み焼きは、焼きたてなのは良かったのですが、全体の時間に対して、並んでいる時間が長くて、せっかくの貴重な時間がちょっともったいなかった。

  • ポスターがもっと注目され、話題提供をできるような工夫をした方が良い。

    例)
    • ポスターは、事前ではなく直前に貼る。
    • ポスターの数を増やす。
    • おもしろかったポスターの投票などをして、ポスター賞を表彰する。

  • 結構グループで固まってしまっていたので、ゲームなども取り入れて、会話の輪を広げる工夫をする。

  • 場所が少々狭くて、みんながひしめき合っていたので、事前登録である程度参加人数の目星を付けてから場所選びをする。

     最後になりましたが、私達(委員会注:三木さんと越後貫さんです)は、この度、若手企画シンポジウムの委員に加わりましたので、もし、次回のシンポジウムについて、何か良いアイデアがありましたら、ご一報頂ければ幸いです。






AFTER 'YOUNG SCIENTIST'

Ui-Hyung Kim
(Department of Veterinary Medicine, Chungbuk National University, South Korea)

    It was a very useful experience for me to visit Japan and attend this conference. First of all, I was surprised at the scale of the conference. The conference was continued all-thoughout-the-day, yet both the presenters and presentees kept their earnest attitudes to the presentation from the beginning to the end. However, as expected, the atmosphere of the conference was somewhat stiff. Moreover, Korean and Japanese presenters seemed to be a little bit nervous.

    Before coming here to Japan, I've expected that I'd be introducing our lab in a serious mood like this. So I was very worried about my introducing our lab ...... Moreover, I have to do that even in other country, that is to say, in English.

    But I was surprised here! The atmosphere was far from my expectation-; students talked about their lab freely, and listeners greeted the students with laugh and applause as well, and all the procedures kept on in an intimate mood like that. It seemed to be rather a 'party', than a conference. At that time, we talked about our lab, and also, we shared the times to get close to each other. I wish this kind of meeting would be held again in Korea, too.

    Now, looking back on the times I've spent there, I feel sorry that I expected the seminar "would be" such a serious one that I couldn't have introduced my lab enough. Meanwhile, it remains something to be desired that I couldn't have more chance to make friends with Japanese students there.

    Lastly, I'd like to say that I appreciate to all the persons concerned, for giving me such a nice experience. I hope these kinds of meeting would promote our concentration on studies, and would also increase interchanges between Korea and Japan.

    And, I have just one more word to say to you.

    "May the happiness be with you ...!!"



問い合わせ先

    日本繁殖生物学会
    若手奨励策検討委員会委員長
    大蔵 聡(農業生物資源研究所・神経内分泌)
    E-mail: ohkura@affrc.go.jp




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