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神戸大会で大好評いただきました「若手企画シンポジウム」を今年も開催いたします。興奮と絶叫(?)に包まれた、あの熱いシンポジウムをもう一度!!という声にお応えして、東京農工大大会の初日(9月5日(水))の夜に「第2回若手企画シンポジウム」を開催します。ビールとおつまみ片手に、研究のこと、学問のこと、将来のこと、学会のことについて熱く語り合いましょう!
日本繁殖生物学会若手奨励策検討委員会では、企画もの第一弾として、神戸大学での第93回日本繁殖生物学会大会において「第1回若手企画シンポジウム」を開催し、大好評を博しました(昨年のシンポジウムの様子はこちらのページをご覧下さい)。今回のシンポジウムの企画には、本委員会のメンバーに加えて、大学院生オブザーバーとして米沢智洋くん(東大院・獣医生理学)と木下美香さん(名大院・動物生殖制御学)にも参加して頂き、昨年よりもさらにパワーアップしたシンポジウムとなるよう準備を進めてきました。
本企画は若手研究者同士の交流や若手研究者のエンカレッジメントを大きな目的としています。スピーカーの方(本年度は高橋迪雄先生です)から提供された話題を中心に、自由闊達に語り合います。主役は出席者全員です。通常のシンポジウムとはひと味違う雰囲気で本音を語りあい、ディスカッションを盛り上げてください。たくさんの若手研究者の方々にご出席いただけますようお願い申し上げます。もちろん気分は若手研究者の方、昔は若手研究者の方のご出席も大歓迎です。
ビール片手のあの熱狂と興奮が再び……。
日 時:2001年9月5日(水)18:00〜20:00(大会初日の夜)
場 所:第II会場(東京農工大学農学部 新2号館 2-11号室)
会 費:学生は無料、その他の方は500円です。
スピーカー:
「『発見』のための法則−雑誌SCIENCEのエッセイから」
司会進行:束村 博子(名古屋大・院・生命農学研究科、若手奨励策検討委員会委員長)
高橋迪雄先生から以下のメッセージを頂きましたので、ここに掲載いたします。
私は一昨年10月に東京大学を退職して、民間企業(味の素株式会社)に就職し、短い準備期間を経た後、昨年4月から20名程のグループを作って「栄養健康科学」の研究をしています。企業での研究は、たとえそれが基礎研究であっても、いずれ製品を作りだす目的が背景にあるわけですが、対象にした素材の効果・効能を因果関係だけで語るのではなく、メカニズムから説き起こそうとしたのがグループ設立の意図でした。研究員は社内からリクルートして、いざ研究を始めてみると、研究の進め方について、集った研究員の大半と私の間に大きなギャップがあることが判りました。大学では私は生殖生理学を中心とした生理学の研究に長年携わってきましたが、当然のこととして進めてきた研究の仕方について、改めて考えさせられました。そんなことを悩んでいた折りに、本年4月のサイエンス誌で、たまたま「発見へ到達するためのアルゴリズム」という記事(Science vol. 292, p. 13, 2001)を見付けました。内容は納得できるところが大変多く、私と研究員の間の意識の差を埋めるのには格好な内容と考えましたので、翻訳して研究員に配った経緯があります。
このたび、「若手企画シンポジウム」でお話をさせていただく機会を与えられましたので、この資料をベースに、私の実際の経験を交えて、どうすればオリジナリティーの高い研究が進められるのかを、皆さんと一緒に考えてみる機会にできたらと思っています。
日本繁殖生物学会
若手奨励策検討委員会委員長
束村博子(名古屋大・院・生命農学研究科)
E-mail: htsukamu@nuagr1.agr.nagoya-u.ac.jp
URL: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsar/
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