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第98回日本繁殖生物学会大会開催案内(会告2)


  第98回日本繁殖生物学会大会の「一般講演」発表(口頭あるいはポスター発表)を、下記の要領で募集します。積極的なエントリーをお待ちしています。

 今回の静岡大会では、日豪合同シンポジウム特別講演等多数の企画を予定していますが、会員のための口頭発表に十分な時間を確保し(10分発表、5分議論の予定)、また、ポスターセッションについても、ポスターを見る時間と議論できる時間を十分に設けています。従って、最新の研究成果について、是非とも活発で建設的な議論をして頂きたいと考えています。

 初日の午後には、日豪合同シンポジウムを企画しています。 "Clean, Green and Ethical Animal Reproduction" というテーマで、両国からのスピーカーによる講演を予定していますので、多数ご参加くださり、議論を盛り上げて頂ければと考えています。

 また、2日目の午後には、精子生理と低温保存の第一人者であるDr. Mary M. Buhr(Ontario Agricultural College, University of Guelph, Canada)および卵巣などの血管構築についての形態学的解析で著名なDr. Guido Macchiarelli(Department of Experimental Medicine, University of L'Aquila, Italy)の特別講演を予定していますので、ご期待下さい。

 静岡大会関係者一同、皆様の多数のご参加、心よりお待ちしております。




【大会概要】


    期 日:2005年9月14日(水)〜16日(金)

    会 場:静岡県男女共同参画センター「あざれあ」
    http://azarea.pref.shizuoka.jp/index.htm

    会 長:番場公雄

    連絡先:〒422-8529 静岡県静岡市駿河区大谷836
    静岡大学農学部
    第98回日本繁殖生物学会 大会事務局
    (静岡大学農学部 動物生殖生理学研究室内)
    TEL: 054-238-4869 FAX: 054-237-3028
    大会専用E-Mail: amjsar98@ipc.shizuoka.ac.jp

    会  長:番場公雄
    事務局長:高坂哲也
    総  務:河原崎達雄(静岡県中小家畜試験場)
    斎藤美英(静岡県畜産試験場)
    辻井弘忠(信州大学農学部)
    濱野光市(信州大学農学部)
    高木優二(信州大学農学部)


      大会参加費:

    学会正会員 学生会員 非会員
    5,000円 3,000円 6,500円

    ○ 但し、8月号と同封で事前送付される講演要旨集代を含みます。
    ○ 静岡大会へ参加(発表)登録した学生会員へは、自動的に講演要旨集が郵送されます。
    ○ 参加費は当日会場の受付でお支払い下さい。


    一般講演申し込みおよび優秀発表賞応募要領

     一般講演のうち、口頭発表(発表10分、議論5分)への応募については、演題数枠が最大72題です。もし口頭発表希望総数が72題を超える場合は、口頭発表からポスター発表に変更をお願いする場合もありますので、その折にはご了解下さるようお願いします。ポスター発表については、ポスターを前日から張り出して頂き、発表の時間を独立して1時間設けます。

     今回の静岡大会から、一般講演発表の申し込みおよび優秀発表賞への応募は、J-Stage(科学技術情報発信・流通総合システム) によるオンライン登録となります。以下のオンライン登録要領のページからお申し込み下さい。オンライン登録には、インターネットにアクセスできること、および電子メールアドレスが必要です。

    ※ オンライン登録が不可能な方は「第98回日本繁殖生物学会大会事務局」までご連絡下さい。


    オンライン登録開始:  2005年5月10日(火)午後2時

    一般講演申し込み〆切: 2005年6月10日(金)午後2時(厳守)

    優秀発表賞応募〆切:  2005年5月20日(金)午後2時(厳守)


    << オンライン登録は終了しました >>


    ※優秀発表賞:応募資格条件に注意して下さい。


    ※5月28日(土)10:00〜15:00は、メンテナンスのためオンライン登録システムが一時停止しますので注意してください。


    発表形式

     静岡大会の一般講演は、口頭発表(2会場)とポスター発表(1会場)を予定しています。口頭発表会場にはパソコン一式に接続した液晶プロジェクター(パワーポイント)を用意します。なお、不測の事態に備え、OHPによる発表も可能なよう準備されることをお勧めいたします。ファイルは、コンパクトディスク(CD)かUSBフラッシュメモリに保存してご持参下さい。基本的には、演台で演者が自らパソコンを操作して頂きますが、補助者が必要な場合は発表者側で操作願います。ご持参頂くデータがWindows 98以上のOSを搭載したパーソナルコンピュータ(PC)上で問題なく操作できることを、必ず事前にチェックして下さい。特にMacで作成したデータをWindows に変換した場合、部分的に文字化けしたり、画像が変わったりしますので、必ずチェックして修正したものをご持参下さい。


    発表研究分野のカテゴリー

     静岡大会では、前回の広島大会と同様に、研究分野を以下の7つに分けています。

    1. 内分泌:視床下部・下垂体・松果体・乳腺など生殖に関わる器官とホルモン、それらによってコントロールされる生殖行動など。
    2. 卵巣生理:卵胞発育と成熟、排卵、黄体形成と退行など卵巣の生理機能など。
    3. 精巣生理:精巣および副生殖器官の生理機能、精子形成とホルモン支配、内分泌撹乱など。
    4. 生殖細胞:精子、卵子形成・成熟精子から受精、胚の初期発生など。
    5. 妊娠:発情周期中あるいは受精から着床、分娩に至るまでの胎児発育と、それをサポートする卵管・子宮・胎盤・卵巣・内分泌機能。
    6. 生殖工学:IVF、凍結保存、クローン関連技術、遺伝子導入など。
    7. 臨床・応用技術:生殖に影響を与える疾病とその治療法など。AI、 ET、ホルモン処置、ホルモン測定などの応用技術。


    優秀発表賞の考え方と審査方法

     優秀発表賞は、大会長がその大会で発表される演題について授与する賞です。静岡大会では、広島大会での経験とその後の学術大会等検討委員会での議論に基づいて、応募資格条件を明確にし、評価項目に一部修正を加えました。選考に際しては、大会で発表される演題について透明性をもった評価基準とシステムによって決定し、最終的には、大会長が一連のシステムから導き出された評点をもとに、学会理事長の承認を得て大会長と理事長の連名で授与することになります。

     優秀発表賞に選ばれた方には、賞状、賞品およびJRDのmini-reviewを書く権利が与えられます。


    【応募資格条件】

     優秀発表賞の応募資格条件は、「32歳以下」とします。有給・無給、常勤・非常勤、フルタイム・パートタイムの別、学士・修士・博士の学位は問いません。また、研究活動以外のものを主たる職務とする方も含めます。但し、既に優秀発表賞を受賞した会員は、引き続く2年間は応募できません。


    −優秀発表賞への3つの提言(帯広、広島大会からの提言を継承)−

     優秀発表賞は、完全に'開かれた選考'によって受賞者を決定しようとするものです。そのためには、選考基準は誰にでも解る明瞭なものが必要です。同時にすべての審査員は、選考理由について明確に説明できなければなりません。大会初日に設定されている二次審査の場では、聴衆は誰もが優秀発表賞の選考に参加している実感をもてるような雰囲気が大切だと考えます。この場は、発表者、審査員、聴衆にとって真剣な舞台であり、新しい発見と学習の場であるはずです。以下に、3つのポイントとして優秀発表賞への考え方を記します。

    1. 研究成果より研究過程を:多くの賞は成果によってのみ判断される傾向があります。優秀発表賞では、むしろ成果に至るまでの過程(アイディア、研究の組み立て方など)を重視することで、研究の進め方に光を当てたいと思います。最近、研究の進め方を学ぶ機会は意外に限られてきています。優秀発表賞の選考過程が、様々な分野の'探求する心'を刺激し、学ぶ場となればと期待します。
    2. どの研究分野からも応募できる:莫大な予算が必要な基礎研究もある一方で、現場の些細な観察の集積から生まれる研究もあります。本優秀発表賞は研究分野や組織・資金にかかわらず誰もが応募できるような賞であることが重要だと考えます。
    3. わかりやすい発表を:本学会は基礎から応用・臨床まで幅広い分野の人々で構成されています。違う分野の人が興味をなくしてしまうような発表スタイルではなく、未知の分野に興味をかきたてられるような、あるいは自分の専門分野との繋がりにはっとするような、わかりやすい発表スタイルを求めています。


    −採点基準−

     採点は技術点(経験による技術の向上が期待できるもの:方法、結果、スライド、全体のバランスなど)と思考点(アイディア、理解の深さなど:オリジナリティ、イントロ、考察、結論、発表、質疑応答)を考慮して行います。ポイントの配分については学会がどのような能力を育てて行こうとしているのかによって変わってゆく可能性があります。優秀発表賞への応募は、通常の2倍の字数の専用の要旨の提出を義務づけ、締め切り日を一般講演の申し込み締め切り日より3週間早く設けます。締め切り直後から、上記の7分野別に責任者を核に4名程度の委員(帯広大会では各分野4名、広島大会では各分野1名を追加予定、来年の静岡大会では各分野1〜2名の入れ替え予定)によって論文タイトルと要旨内容だけを基に(著者と所属は伏せて)書類選考が行われ、口頭、ポスター発表ともに8演題(予定)を選出します。これらの8題が、学会初日のコンペで発表時に学会評議員に審査され、それらの評点をもって大会長が受賞者を決定します。この際、審査員はすべての発表の評点を行わなければなりません。従って、発表者はどの分野の研究者や大学院生にも興味を喚起し、理解できるプレゼンを求められます。受賞対象枠は、現時点では各発表形態で最大3題ずつを想定しています。

     以下に、今回の評点の項目と配点を列記しますので、応募予定者の方々は参考にして下さい。各項目は、それぞれ5:とても優れている、4:優れている、3:標準的である、2:やや不十分である、1:不十分である、の5段階評価に分けられます。

    【講演要旨(一次審査)】

    • オリジナリティ
      • 独創性(15p):研究対象や仮説、得られた結果の解釈が独創的であるか?(目の付けどころと理論の組み立て)
      • 創造性(15p):実験手法を含め問題へのアプローチに工夫が見られるか?
    • イントロダクション
      • 問題提起(10p):限られたスペースで適確に問題提起がされているか?
      • 目的設定(5p):目的は明確で的を射たものか?
    • 方法
      • 実験計画(5p):適確で無駄のない計画か?
      • 実験手法(5p):信頼できる実験手法か?方法を十分理解しているか?
      • 解析方法(5p):結果を正しく、目的に沿って解析しているか?
    • 結果と考察
      • 結果(5p):結果が分かりやすく提示されているか?
      • 考察(15p):結果と整合性のある考察か?
    • 結論
      • 全体構成と結論(20p):設定された目的に対して整合性のある結論か?

    【オーラルプレゼンテーション(二次審査)】

    • 発表
      • 研究の質(20p):質の高い内容か?
      • 口頭発表(20p):分かりやすい発表か?(表現力など)
      • スライド(10p):分かりやすいスライドか?(見やすさなど)
      • バランス(10p):各セクション(イントロ、方法、など)のバランス
      • 要旨との整合性(20p):要旨とのコーディネーション(要旨と発表内容が補完しあっているか?)
    • 質疑応答
      • 質問に対する対応(20p):質問に適確に答えられるか?

        ※講演10分、質疑応答5分とします。

    【ポスタープレゼンテーション(二次審査)】

    • ポスター
      • 研究の質(20p):質の高い内容か?
      • テキスト(20p):適確で分かりやすいか?
      • 図表(10p):必要な情報が適確に分かりやすく提示されているか?
      • バランス(10p):各セクション(イントロ、方法、など)のバランス
      • 要旨との整合性(20p):要旨とのコーディネーション(要旨と発表内容が補完しあっているか?)
    • 質疑応答
      • 質問に対する対応(20p):質問に適確に答えられるか?

        ※2分程度の簡単なプレゼンテーションをオーラルプレゼンテーションの直後に行い、ポスター内容を簡潔にアピールしていただきます。審査員による質疑応答は、通常の一般ポスター発表のスタイルに準じて行います。



    日豪合同シンポジウム

    日 時:9月14日(水)15:00-18:30


    シンポジウムの詳細はこちらから。


    シンポジウムのテーマ:
    Towards 'Clean, Green and Ethical' Animal Reproduction
    [クリーン、グリーン、エシカル(清・緑・倫)な家畜繁殖システム]


    シンポジウムの内容と演者:

    歓迎の辞
     日本繁殖生物学会会長 佐藤英明(東北大学)

    オープニングスピーチ
     オーストラリア繁殖生物学会 Dr. Graeme B. Martin(西オーストラリア大学、オーストラリア)

    シンポジウムの目的
     永井 卓(畜産草地研究所)


    セッション1

    1. 宮本明夫(帯広畜産大学)

    カラーエコーになって見つけられた事実:カラーエコーは繁殖管理の新しい道具となるか?

    2. Dr. Graeme B. Martin(西オーストラリア大学、オーストラリア)

    羊など小型反芻動物の繁殖効率を高めるための自然な方法

    3. 角川博哉(畜産草地研究所)

    栄養と繁殖を結ぶ分子リンク、レプチン


    セッション2

    4. Dr. Jeremy G. Thompson(アデレード大学、オーストラリア)

    卵子と初期胚の栄養状態がその後の正常な胎子発育へ及ぼすインパクト

    5. 中田 健(酪農学園大学)

    乳牛は自分の問題を一番よく知っている:日本での乳牛の繁殖の問題解決の突破口を見つけるために

    6. Dr. Scott McDougall (アニマルヘルスセンター、ニュージーランド)

    季節変化と放牧の積極利用の視点、ニュージーランド酪農における乳牛の繁殖


    クロージングスピーチ
     西原真杉(東京大学)

    2006年共同シンポジウム(ゴールドコースト)への招待
     オーストラリア繁殖生物学会 Dr. Graeme B. Martin(西オーストラリア大学)



    特別講演

    日 時:9月15日(木)13:30-15:30

     特別講演では、精子生理と低温保存の第一人者であるDr. Mary M. Buhr(Ontario Agricultural College, University of Guelph)と、卵巣などの血管構築についての形態学的解析で著名なDr. Guido Macchiarelli(Department of Experimental Medicine, University of L'Aquila)から下記の興味深いテーマで講演頂きますので、ご期待下さい。


    I) Dr. Mary M. Buhr
    (Ontario Agricultural College, University of Guelph, Canada)

    Title: Membrane composition affects sperm fuction and survival.


    II) Dr. Guido Macchiarelli
    (Department of Experimental Medicine, University of L'Aquila, Italy)

    Title: Ovarian vascularization in mammals as seen by scanning electron microscopy.



    市民講座(予定)

    「動物の生殖活動から見た都市・地域社会における動物との共生への道」

    日 時:9月16日(金)18:00〜20:00
    会 場:静岡県男女共同参画センター「あざれあ」

    司 会:佐々田比呂志(東北大学・助教授)

    パネリスト:

    坪田敏男氏(岐阜大学農学部獣医学科)
      「クマの被害防除と生息保護対策の現状 〜人とクマが安全に暮らすために〜」
    金口健司氏(環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室)
      「都会のカラス 〜その被害と私たちにできること〜」
    大場孝裕氏(静岡県林業技術センター)
      「シカの住む森 〜食害と生態系保全対策〜」
    酒井信尚氏(静岡県伊豆農林事務所技術支援課)
      「人里に出没するサル 〜嗜好性行動の多様化と集落で取り組む猿害対策〜」



    第6回若手企画シンポジウム

    日 時:9月14日(水)18:30より

     毎年恒例となりました若手企画シンポジウムを今年度も開催します。本シンポジウムは、若手研究者同士の交流や、若手会員の研究活動のエンカレッジメントを大きな目的としています。楽しく、活発で、「参加者一人ひとりが主役」となるシンポジウムとするべく、若手企画シンポジウム企画立案グループでは、現在、企画内容についてディスカッションを重ねています。シンポジウムの詳細は、決まり次第、若手奨励策検討委員会webページや学会メーリングリストを通じてお知らせします。

     たくさんの若手研究者の方々にご出席いただきますようお願い申し上げます。もちろん「気分は若手研究者」の方、「昔は若手研究者の方」のご出席も大歓迎です。飲み物片手に研究のこと、学会のこと、将来のことを考え、語り合いましょう!! (若手奨励策検討委員会委員長 大蔵 聡)

     詳細は現在企画中ですので、追って「若手奨励策検討委員会」のページにてお知らせします。

     ※本シンポジウムでは、軽食と飲み物を用意する予定です。



    各種委員会開催

     すべて、9月13日(火)午後に、「あざれあ」の各会議室にて開催します。

    会 議 名 時 間
    理事会 9月13日(火) 17:00〜18:30
    評議員会 9月13日(火) 18:30〜19:30(夕食付)
    編集委員会 9月13日(火) 16:00〜17:00
    学会賞選考委員会 9月13日(火) 15:00〜16:00
    学術集会等検討委員会 9月13日(火) 15:00〜16:00
    広報委員会 9月13日(火) 15:00〜16:00
    若手奨励策検討委員会 9月13日(火) 15:00〜16:00



    学会会場への案内

      ※あざれあホームページ(http://azarea.pref.shizuoka.jp/index.htm)の交通アクセスにも詳細が載っています。

    ● 新幹線静岡駅から会場へのアクセス
     ○ 静岡駅北口を出て左手の中央郵便局をまがり、国道1号沿いに西へまっすぐ、徒歩5分程度。
     ○ タクシーで数分程度。




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